テレワークが普及するにしたがってネット環境にソフトバンクエアーを導入するケースが増えています。
そこで今回は、ソフトバンクエアー導入の際の注意点を解説していきます。
- ソフトバンクエアーをテレワークに導入する際の3つの注意点
- テレワークにソフトバンクエアーはおすすめできるか?
- ソフトバンクエアーの人気の理由は?
- ソフトバンクエアー(Softbank Air)のスペックと契約プラン
- ソフトバンクエアー(Softbank Air)とWiMAX、光回線の比較
- ソフトバンクエアー(Softbank Air)の料金と契約する際に注意すべきこと
- まとめ
ソフトバンクエアーをテレワークに導入する際の3つの注意点
ソフトバンクエアーをテレワークに導入するなら以下の3点が重要です。
後悔しない為に必ずチェックしてください。
1、テレワークに求める通信速度はどれくらいか?
ソフトバンクエアーの評価は、導入する人が何を期待するかによって大きく分かれます。
ソフトバンクエアーは無線回線なので、スマホのネット回線やポケット型WiFiと同じカテゴリーです。
無制限で使えますが、有線の光回線ほどには安定していません。
以下、最高速度の比較表です。
回線 | 最大速度 |
光回線 | 1Gbps~10Gbps |
WiMAX(モバイルルーター) | 2.7Gbps |
ソフトバンクエアー | 2.1Gbps |
光回線と同等の速度が出るように見えますが、安定感では有線の光回線とは別ものです。
スマホのネット回線と同じカテゴリーと考えると分かりやすいでしょう。
ソフトバンクエアーにスマホの回線の速度を期待するのなら満足な方は多いです。
光回線の速度を期待するのなら、不安定という感想になります。
2、テレワークを行う場所はどこか?
ソフトバンクエアーには携帯性がないので外出先でテレワークを行う方にはおすすめできません。
外出先でもテレワークを行うのなら、携帯できるポケット型WiFiがおすすめです。
ただし、テレワークを家の部屋だけで行うのならソフトバンクエアーは選択肢に入ります。
先ほどソフトバンクエアーはポケット型WiFiと同じカテゴリーと解説しました。
簡単に言うと、
↑のような端末が、
こういった形になったと考えると分かりやすいです。
この形の端末の事をホームルーターと言います。
ソフトバンクエアーのようなホームルーターは携帯できない分、自宅でテレワークするのに合わせた仕様になっています。
【ソフトバンクエアーとポケット型WiFiの主な違い】
電源 | 同時接続数 | |
ソフトバンクエアー (Airターミナル4) | コンセント | 64台 |
ポケット型WiFi (Pocket WiFi 802ZT) | バッテリー | 16台 |
同時接続できる台数が多いので多くの端末を接続可能。
家族で使えるのが魅力です。
さらにソフトバンクエアーから発されるWiFi電波はポケット型WiFiより広いので、家じゅうをネット環境にできます。
リビング等に置いておけば、離れた部屋でもテレワークが可能になるのです。
3、ソフトバンクエアーの料金をライバルと比較する
家の中のみでテレワークを行う際にはソフトバンクエアーのようなホームルーターが重宝します。
【ソフトバンクエアーの料金】
ソフトバンクエアーはソフトバンク公式よりもモバレコエアーの方が安いです。
月額(税込) | 契約年数 | ||
ソフトバンク | 端末購入 | 1年目 5005円 2年目以降 6193円 月額実質5599円 | 2年 |
端末レンタル | 5368円 | 2年 | |
モバレコエアー | 端末購入 | 1~2ヵ月目 2167円 3ヵ月目以降 3679円 月額実質3553円 | 2年 |
端末レンタル | 1~2ヵ月目 2706円 3ヵ月目以降 4218円 月額実質4092円 | 2年 |
モバレコエアーはソフトバンクと株式会社グッド・ラックとのコラボでソフトバンクエアーと全く同じ回線、同じ端末。
更に月額実質3553円とソフトバンク公式より2000円近く安いので大人気になっています。
端末、回線全て同じなのにも関わず、ソフトバンクエアーより料金が安いので検討する価値ありです。
テレワークにソフトバンクエアーはおすすめできるか?
テレワーク用のネット回線としてソフトバンクエアーはベストではないがベターな選択肢と言えます。
ベストは当然の事ながら光回線です。ただしソフトバンクエアーと比較した場合、光回線にはデメリットも存在します。
- 月額料金が高い
- 工事が必要
- 開通まで2週間程度かかる
- 引越しの際の手続きが面倒
光回線の月額はザックリと、ソフトバンクエアー(モバレコエアー)より1500~2000円程度高いです。
更にソフトバンクエアーはネットで申し込んで届くまで数日。届いたら即テレワーク用の回線が整います。
工事が無いので引越しはソフトバンクエアー端末を持っていくだけです。
これらの事を考えるとソフトバンクエアーはテレワーク用の回線としてメリットが多いと言えます。
ソフトバンクエアーの人気の理由は?
一般的に、自宅用のインターネット回線として真っ先に候補に挙がるのは、古くはADSL、現在ではフレッツ光などの固定光回線ではないでしょうか。
しかし、光回線は高速データ通信が可能というメリットがある反面、工事費が高い、開通までの期間が長いといったデメリットも存在します。
そこで近年脚光を浴びているのが低コストかつ工事不要で使えるポケット型WiFiや自宅据え置き型ルーターです。
特に据え置き型ルーターは各社デザイン性に優れたモデルを投入し、契約数を伸ばしつつあります。
ソフトバンクエアー(Softbank Air)のスペックと契約プラン
ソフトバンクエアーは、「使い放題、カンタン置くだけ」をキャッチコピーとして掲げ、2015年10月から提供されているサービスです。
当初は下り最大261Mbpsであった速度ですが、通信インフラの高速化に伴い現在では下り最大2.1Gbpsに向上しています。
ソフトバンクエアーを利用する際に必要となるのは「Airターミナル」と呼ばれる端末です。
Airターミナルは部屋においた際に他のインテリアの邪魔をしないよう白を基調としたデザインとなっており、サイズも比較的コンパクトに仕上がっています。
Airターミナルの魅力は接続可能デバイス数です。
ポケット型WiFiの場合は10台程度、競合となるWiMAX HOME 01でも22台であるのに対し、Softbank AirのAirターミナルは64台と圧倒的。
教室やネットカフェなど、不特定多数が利用するようなシチュエーションでも問題なく利用可能です。
ソフトバンクエアー(Softbank Air)とWiMAX、光回線の比較
さて、ソフトバンクエアーの比較対象となるのはWiMAXと光回線です。
そこで、これら3つのサービスについてそれぞれコストや速度を比較してみました。
(光回線は「NTTフレッツ光」の想定です)
ソフトバンクエアー | WiMAX | 光回線 | |
初期費用 | 〇 | 〇 | 〇 |
工事費 | ◎ | ◎ | × |
開通までの期間 | ◎ | 〇 | × |
通信の安定性 | △ | △ | 〇 |
通信速度 | △ | △ | ◎ |
月額料金 | 〇 | 〇 | △ |
引越時の手間 | 〇 | ◎ | × |
解約時の違約金 | △ | △ | 〇 |
それぞれについて簡単に解説していきます。
◇初期費用
ソフトバンクエアーとWiMAXは3300円、フレッツ光は800円と、初期費用はそれほど高くありません。どれを選んでも大差ないといえます。
◇工事費
大きく差がつくのが工事費。
光回線は20,000円~40,000円程度の工事費が発生することが多く、また工事の日は必ず在宅していなければならないなどの制約があります。
光回線の場合、分割で工事費を支払うのが大半です。
対するソフトバンクエアーとWiMAXは工事不要で利用可能であるため安心です。
工事不要なので届いたらすぐ、簡単な設定だけでテレワークに利用できます。
◇開通までの期間
ソフトバンクエアーとWiMAXは契約後、機器が到着次第すぐに設定して利用可能となります。
特にソフトバンクエアーはショップに在庫があれば持ち帰りその日のうちに利用可能となるため最速で開通できるサービスです。
一方の光回線は契約から工事まで1週間以上は待たされることもあります。
テレワークはすばやく導入したいならソフトバンクエアーがおすすめです。
◇通信の安定性
ソフトバンクエアーとWiMAXの場合は無線通信ということもあり、自宅環境によっては通信できないこともあります。
無線方式であるため致し方ない部分ですが、契約時にお試し利用ができたりクーリングオフも可能であったりするため、リスクはほとんどありません。
一方の光回線の安定度は言うまでもありません。
常時接続で寸断を嫌うeスポーツプレイヤーなどが光回線+有線LANを好んで使うのはこのためです。
◇通信速度
ソフトバンクエアーは電波の範囲内に設置すれば、日常的な利用シーンでは全く問題ない速度で利用可能です。
各キャリアのスマホのネット回線の速度(実効速度)を以下に挙げてみましょう。
- ドコモ 348Mbps〜432Mbps
- au(Android端末の場合) 297Mbps~402Mbps
- SoftBank 4G LTE 296Mbps ~304Mbps
ソフトバンクエアーはベストエフォートで下り最大2.1Gbps。
単純に比較はできませんが、スマホの回線が特に遅いと感じないなら問題はないでしょう。
ソフトバンクエアーは光回線と競合するため、光回線の速度を期待する方が多いようです。
光回線にはもちろんかないません。
しかし、ソフトバンクエアーは低料金、工事無しで日常に使うには十分な速度がでるのが魅力です。
◇引越時の手間
ソフトバンクエアーの場合は、使用箇所を登録しているため転居時は転居先の住所へ変更を申請する必要があります。仮に申請せずに転居した場合は通信不可となります。
光回線の場合は非常に煩雑です。
NTT東西をまたぐと料金も変わってきますし、転居先での工事も必要となるためスケジュール調整しなければなりません。
あわせて、旧住所の原状回復工事が必要になる場合もあります。
引越し手続きはソフトバンクエアーの方が簡単なので、引越しが多い方のテレワークにはソフトバンクエアーがおすすめです。
◇解約時の違約金
光回線も契約プランによっては多少の違約金が発生することがありますが、数千円レベルです。
一方のソフトバンクエアーも数千円の違約金がありますが、解約に際し若干の注意が必要です。
その理由は後述します。
ソフトバンクエアー(Softbank Air)の料金と契約する際に注意すべきこと
※この記事はでは、実際にソフトバンクエアーを契約するとしたら初期費用や月額費用はいくらになるのか、そして他に注意すべき点はないのかなどについて解説いたします。
ソフトバンクエアーの契約を検討していたので、見積もりを出してもらいました。
※金額はすべて税込み
ここで注意しなければならないポイントがあります。
◇Airターミナル端末代は分割払い
Airターミナル端末代は毎月分割で支払い、その分を月月割として値引くようになっています。
いわゆる実質0円という仕組みです。
注意しなければならないのは分割回数が36回であるということ。
ソフトバンクエアーを契約してから35か月以内に解約すると、Airターミナル端末代の残債を一括で支払わなければならないということです。
従って、仮にソフトバンクエアーを25か月目で解約した場合、残りの19,800円が一括請求されるということになるのです。
※ソフトバンクのスマートフォンなどと合算されている場合は分割払い継続可
◇ソフトバンクエアーの解約月
ソフトバンクエアーは最低契約期間が24か月、いわゆる2年縛りです。
スマートフォンの場合は解約違約金の発生しない月が25か月目と26か月目の2か月間設定されており、2019年3月からはこれが3か月間に延長されることになっています。
しかし、ソフトバンクエアーはスマートフォンとは異なり25か月目だけです。25か月目を過ぎると再び2年縛りとなり、次に解約違約金が発生しないのは49か月目です。
なお、25か月目でソフトバンクエアーを解約すると違約金は発生しませんが前述の通りAirターミナル端末代金の残債が発生します。
まとめ
コンセントにさすだけで使えるソフトバンクエアーは非常に便利なサービスです。
ただし、ソフトバンクエアーは公式よりもモバレコエアーの方が圧倒的に安いです。
ソフトバンクよりもモバレコエアー経由でソフトバンクエアーを契約した方が出費を抑えられます。