電話番号そのままでahamoから他社へ乗り換えたい方や、他社からahamoへ乗換えたい方は少なくありません。
そこで今回はahamoのMNP転出、転入の際の具体的な手順を徹底解説します。
以前はMNP予約番号というものが必須でしたが、最近はMNP予約番号を取得しなくて良いパターンもあり、とても簡単になりました。
ahamoのMNP転出、転入は初心者でも簡単にできます。
ahamoのMNP転出と転入の基礎知識
MNPとはMNPとは「Mobile Number Portability」、つまり乗り換えた後も他社で同じ電話番号を使う事です。
ahamoからMNPで他社を契約する場合、MNPで他社からahamoへ契約する場合、どちらにも共通なのが「MNP予約番号」です。
ahamoのMNPには「MNP予約番号」が必要な場合とそうでない場合があるので注意が必要です。
通常の手続きではこのMNP予約番号の取得のケースですが、以下の2つのケースではMNP予約番号が不要です。
MNP転出、転入でMNP予約番号が不要の2つのケース
1、ahamoとドコモ間ならMNP予約番号不要
ahamoとドコモ間のMNPの場合は、MNP予約番号が不要です。
ahamoはドコモの料金プランの1つという扱いになり、携帯会社が変わるわけではないため「プラン変更」という手続きになります。
そのためドコモやahamoの乗換えは、MNP予約番号を発行せず、そのままそれぞれの公式サイトから新規入会申し込みをして問題ありません。
ただしドコモとahamoは、プラン内容が異なるため一部サービスが引き継がれない事は知っておきましょう。
一部の携帯会社とahamo間の乗換えはMNP予約番号不要
令和5年5月24日より「MNPワンストップ」という制度が始まり、対象の携帯会社からであればMNP予約番号の取得無しで乗り換えられるようになりました。
そのためahamoから他社への乗換え、他社からahamoへの乗換えの場合、以下の携帯会社であればMNP予約番号の取得は不要です。
- au
- ソフトバンク
- ahamo
- UQ mobile
- povo
- ワイモバイル
- LINEMO
- LINEモバイル
- 楽天モバイル
- ジャパネットたかた通信サービス
- 日本通信SIM
- b-mobile
- mineo
- HISモバイル
MNPワンストップは対象の携帯会社がまだ少ないですが、今後拡大していく予定です。
なお店頭ではMNPワンストップの対応不可で、ネット申し込みしかできなデメリットがありますが、ネット専用プランのahamoなら問題は無いでしょう。
ahamoのMNPの具体的手順
ここからはMNPの具体的な手順を以下の順番で解説します。
ご自身が当てはまる方をクリック(タップ)してください。
ahamoから他社へのMNP転出する手順
ahamoから他社へ電話番号そのままで転出する手順は以下の通りです。
ahamoからMNP転出する手順
- MNP予約番号を取得する
- 転出先で申し込み、MNP予約番号を入力
1、My docomoでMNP予約番号を取得する
MyドコモでMNP予約番号を発行するには以下の手順の通りです。
2、転出先で申し込み、MNP予約番号を入力
ahamoでの乗換え手続きは、MNP予約番号発行で終わりです。
特に解約の手続きも不要で、他社に乗り換えた時点で自動的に解約されます。
ここからは乗り換え先のサイト、または店頭での手続きになります。
乗換えの手続きにはahamoで発行したMNP予約番号が必要なので準備しておきましょう。
他社からahamoへのMNP転入する手順
ドコモ以外の他社から転入する人や、MNPワンストップを利用しない場合、MNP予約番号を取得して乗り換える流れとなります。
MNP予約番号の取得方法と、ahamoに乗り換える具体的な手順を解説します。
MNP予約番号を取得する
最初に、今お使いの携帯会社でMNP予約番号を取得します。
予約番号の取得方法は以下の3パターンがあり、自分の好きな方法で取得しましょう。
MNP予約番号の取得方法
- 店頭
- 電話
- ネット(お使いの携帯会社のマイページ)
以前はMNP予約番号の発行時に手数料が発生していましたが、現在ではほとんどでの携帯会社で手数料はかかりません。
ただしLIBMOなど一部の携帯会社では、電話・店頭で発行すると1,100円(税込)の手数料が発生するため注意してください。
なお、MNP予約番号には15日間の有効期限があり、ahamoでは契約時に10日以上の期限が残っている必要があります。
「予約番号の期限切れで契約できなかった」という事態を防ぐため、ahamoに乗り換える直前に取得するのがおすすめです。
ahamo公式サイトから申し込みをする
MNP予約番号を取得したら、いよいよahamoの申し込みです。
手続きには以下のものが必要なので、あらかじめ用意しておきましょう。
ahamoの申し込みに必要なもの
- 先ほど取得したMNP予約番号
- 本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)
- 口座またはクレジットカード
上記のほか、ahamoではdアカウントが必須となりますが、持っていなくても新規契約と同時に発行できるので問題ありません。
プラスチックのdポイントカードを持っている人は、dアカウントと紐づけておく必要があるため「利用者情報登録」より手続きを済ませておきましょう。
準備が整ったら、ahamo公式サイトの「今すぐ申し込み」ボタンをタップして、ahamoの新規契約を開始してください。
SIMタイプや料金プランを指定する
公式サイトの指示に従い、契約内容を入力し手続きを進めます。
申し込みの際に入力するのは、主に以下のとおり。
ahamo契約時の入力内容
- SIMタイプ
- 端末購入するかどうか
- 料金プラン
- かけ放題オプションの有無
- dアカウントの登録
- 住所・氏名・年齢
最後にまとめて確認して、申込みは完了です。
ahamoはネット申し込み専用プランのため、残念ながら店頭申し込みには対応していません。
ネットからの申し込みが難しい人は、ドコモショップで1回3,300円(税込)の有料サポートを受けることができます。
登録が完了したら回線切り替えをする
申し込み手続きが完了した後、SIMカードや端末が3~5日程度で自宅に届きます。
開封し、メールや同封されているパンフレットを確認しながら回線切り替えの手続きを進めましょう。
MNPの場合、受付時間が午前9時〜午後9時となっているため、夜遅くなってしまった人は翌日改めて手続きが必要です。
回線切替は1時間程度で完了し、同時に今使っている携帯会社は自動で解約となります。
ahamoにMNP転入する注意点
ahamoのMNP転入は、手順を押さえておけば難しくありません。
ですが、以下の3つの注意点があることも知っておきましょう。
端末代の残債が発生する場合がある
今お使いの携帯会社で端末を分割で購入して払い終えていない場合、ahamoに乗り換え後も残債のみ毎月支払いが必要です。
「今端末代を支払っているかわからない」という人は、明細で端末代の請求があるか確認しておきましょう。
乗り換え元の携帯会社は基本料金が日割りにならない
ahamoに乗り換えた月の基本料金は、利用日数に応じて日割りで請求されます。
ですが乗り換え元の携帯会社で発生する基本料金は、ほとんどの場合全額請求となり日割りにはなりません。
月初めに乗り換えた場合、2社分の基本料金を支払う期間が長くなってしまうため、結果的に損することに。
そのため、できるだけ月の後半に乗り換えがおすすめです。
ドコモ以外の端末を持ち込む場合、対応しているか確認が必要
ahamoはドコモの端末ならそのまま持ち込んで使えますが、ほかの携帯会社やネットなどで購入した端末は一部対応していない場合があります。
特にau・ソフトバンクやその系列の格安SIMで購入したアンドロイド端末は、使えない場合が多いため注意してください。
ドコモ以外からahamoに乗り換える人は、「対応端末一覧」であらかじめ確認しておきましょう。
ahamoのMNPに関するよくある質問
最後に、ahamoのMNPに関するよくある質問を紹介します。
ahamoのMNP予約番号は即日発行される?
即日発行されます。
ahamoとドコモ間ではMNP予約番号が必要?
ドコモとahamoは同じドコモグループなのでMNP予約番号なしで手続きできます。
MNP予約番号を発行したら、手数料がかかる?
MNP予約番号の発行は以前まで手数料が発生していましたが、現在ではどの携帯会社でもほとんど手数料無料で発行できます。
ただし一部の携帯会社では、ネット以外で発行すると1,100円程度の手数料が発生する場合があるため、念のため予約番号の発行時に確認しましょう。
ahamoの新規手数料はかかる?
ahamoの新規手数料は無料です。
初期費用がかからないため、いつでも気軽に乗り換えられます。
ahamoに乗り換えたら、元の携帯会社の解除料はかかる?
今使っている携帯会社の解除料は、ほとんどの場合発生しません。
ドコモ・au・ソフトバンクの大手携帯会社では、旧料金プランの解除料についても廃止され、解除料無しで乗り換えられるようになっています。
格安SIMに関しても同様に解除料が発生しないか、発生しても割安であることがほとんどです。
ただ携帯会社によって対応が異なる場合があるため、念のため乗り換え前に確認すると良いでしょう。
ahamoの基本料金は日割りになる?
ahamoに新規入会した時の基本料金は、利用日数に応じて日割りとなります。
なお、ahamoの解約やMNP転出する場合は日割りにはならず、月途中でも基本料金が全額請求となるため覚えておきましょう。
ahamoはeSIMに対応している?
ahamoは、端末内蔵型のSIMである「eSIM」に対応しています。
利用する際はeSIM対応端末が必要です。
申し込みから開通までどのくらい時間がかかる?
ahamoが開通するまでにかかる時間は、申し込みに10分~20分、届くまでに3日~5日程度を見ておきましょう。
eSIMで申し込んだ場合、午前9時~午後8時の間であれば最短1時間で開通します。
ahamoにMNP転入、MNP転出する最適なタイミングは?
基本料金の重複期間を抑えられる月末がおすすめです。
ですが早めに乗り換えたい人や、基本料金の重複が気にならない人は、いつでも好きな時に乗り換えて良いでしょう。
今使っているiPhoneでahamoにMNPできる?
iPhone6S以降のiPhoneであれば、携帯会社やSIMフリー問わずahamoで利用可能です。
ただしau・ソフトバンクで2021年10月以前に購入したiPhoneの場合、SIMロックがかかっていると使えません。
その場合は店頭やマイページから、SIMロック解除の手続きをした後でahamoに申し込みましょう。
ahamoのMNP転出、転入まとめ
ahamoからのMNP転出、転入について紹介しました。
今まではMNP予約番号が必要でしたが以下の場合はMNP予約番号が不要で気軽に乗り換えができます。
- ahamoからドコモ、ドコモからahamoへの乗換えの場合
- MNPワンストップで乗換える場合
MNPは手間がかかると思われがちですが、ドコモとの間ならプラン変更の手続きのみで乗り換えられます。
またMNPワンストップ対象の携帯会社をお使いならオンラインでの申し込みの場合、MNP予約番号の取得は不要です。
ただしMNPワンストップはオンラインのみが対象なので店頭でのMNPには従来通り、MNP予約番号が必要なので注意してください。
現在は、ahamoからの乗換えなら違約金なし、他社からahamoへの乗換えであっても違約金がない事が増えたので気軽にMNPができます。