スマホへのマイナンバーカードの搭載が5月11日、ついにスタートしました。
マイナンバーカードの機能の一部がスマホだけで利用できるようになります。
しかし、セキュリティ面がほんとに大丈夫なのかちょっと不安になります。
というのは、マイナンバー関連のトラブルや不安なニュースが連続しているからです。
今回は、マイナンバーカードのスマホ搭載で何ができるようになったのか、リスクはどうなのかを解説します。
【マイナンバーカードのスマホ搭載】今までと違う点
マイナンバーカード。
沢山ポイントがもらえたので、みなさん、作られた方、多いのではないでしょうか。
マイナポイント、2万ポイント還元はやはり大きかったですね。
マイナポイントの還元に後押しされる形で、マイナンバーカードは急速に普及しました。
2023年4月までに普及率は63%とかなりの割合になっています。
身分証明書や、健康保険証としても利用できるので便利ですよね。
さらに銀行口座を紐づけることも可能です。
そんな便利なマイナンバーカードの一部の機能が、androidのスマホで利用できるようになりました。
これで手元にマイナンバーカードがなくても、アプリだけで機能を利用できるようになります。
ちなみに、androidスマホでマイナンバーカードの機能を利用するには、あくまでマインナンバーカードを発行してある必要があります。
アプリだけでは使えません。
まずはマイナンバーカードを発行して、それからスマホのアプリと紐づけるという形になります。
具体的には、マイナポータルのアプリをスマホに入れて、マイナンバーカードを読み取らせる必要があります。
あとは手順に沿って登録するだけで簡単。
iPhone派の方もいずれ対応するようなので安心してくださいね。
今までは、マイナポータルにログインするのに、いちいちマイナンバーカードを読み込ませる必要がありましたが、一度紐づけるとマイナンバーカードなしで、スマホだけでログインできるようになります。
マイナンバーカードのスマホ搭載で何ができる?
マイナポータルではこんな事ができます。
引越し手続き、最新の健康保険証の情報確認、パスポートの取得・更新、公金受け取り口座の登録・変更などなど。
また、年金記録や見込み額も見る事が可能です。
さらに来年の4月ごろからはマイナ保険証もスマホだけで利用できるようになります。
めちゃくちゃ便利になるんですが、心配もあります。
マイナンバーカードに関するトラブルが頻発しているからです。
マイナンバーカード関連のトラブル続出!スマホ搭載は大丈夫なのか?
マイナンバーカード関連のトラブルは全国で頻発しています。
いくつか事例を紹介しますね。
マイナンバーカードを使って、コンビニエンスストアで住民票や戸籍謄本の写しを発行するサービスを利用した際、別人の証明書が交付されるケースが相次いだ。
誤発行が発生したのは2023年3月から5月にかけて、東京都足立区、神奈川県横浜市、川崎市の3地方自治体で、計13件。
別人の証明書が発行されては困ってしまいます。
この件で、まちがって見られた側の人は誰なのか特定されているのでしょうか。
これは富士通ジャパンが開発したアプリケーションが原因のようです。
こういったミスは詐欺事件などの温床を作る事にもなりかねません。
個人情報の保護は気を付けてもらいたいものです。
その他には誤入力もあります。
生年月日が同じひとや同姓同名の人を誤って保険証と紐づけてしまうケースです。
誤入力は2021年10月〜22年11月末で約7300件に上る。こうしたミスが原因で、医療機関でマイナ保険証を利用した際や専用サイト「マイナポータル」のアクセス時に別人の医療情報を閲覧されたケースも5件あった。
7300件の誤入力はやっぱり多いと言えます。
急いでたのかも知れませんがこういうのがあるとさすがに警戒してしまいます。
ただ、これだけ大規模な改革なので、ある程度の間違いはしょうがないという考えもあるようです。
その考えも分かりますが、自分が被害にあうのだけはやっぱり避けたいです。
ちなみに、以前のマイナポータルの規約にはこんな表記がありました。
「システム利用者は、自己の責任と判断に基づき本システムを利用し、本システムの利用に伴って生じる以下の情報及び利用者フォルダを適切に管理するものとし、デジタル庁に対しいかなる責任も負担させないものとします。」
その後、この「いかなる責任も負担させないものとします」という文言は消されました。
その代わり、以下のように変更されました。
「マイナポータルの利用に当たり、利用者本人又は第三者が被った損害について、デジタル庁の故意又は重過失によるものである場合を除き、デジタル庁は責任を負わないものとします。」
故意、とか重い過失ではないのなら、責任を負ってくれないようにも読めます。
ちょっとこういうの見ると心配になっちゃいますよね。
マイナポータルはこのようなものだと理解した上で、かしこく使うのがよさそうです。
マイナンバーカードとスマホとの紐づけで、確かに便利になりますが、リスクもあるという事は理解しておいた方がよいです。
さとう的には紐づけは少し待とうかな、という感じです。
皆さんはどんな風でしょうか。コメントなどでぜひ教えてくださいね。
【まとめ】マイナンバーカードのスマホ搭載
今回は、マイナンバーカードがスマホだけで使えるようになったニュースについてでした。
マイナンバーカード関連、結構、トラブルもありますが、その分、利便性がめちゃくちゃよくなります。
ただ、さとう的にはマイナンバーカードとアンドロイドスマホのアプリとの紐づけは少しまった方がいいかなと思いました。
いろんな方が、いろんなやり方で使ってみてからでも遅くはないかも知れませんね。
みんなに少し遅れてから始めた方がリスクが少なくなるかも知れません。
マイナンバーカードのスマホへの搭載は、リスクを把握した上で行うのがおすすめです。