田舎でもサクサク繋がるポケット型WiFiはどの回線でしょうか?
今回は田舎で利用するポケット型WiFiの選び方のポイントを徹底解説。また実際に様々な地方に行き検証も行いました。
最後まで読めば田舎や山間部に強いポケット型WiFiのすべてが分かります。
基本的にWiMAXのポケット型WiFiがおすすめです。
その理由をここから検証していきましょう。
田舎で使うポケット型WiFiを選ぶ重要ポイントは5つ
田舎でポケット型WiFiを選び方の重要ポイントは以下の5つです。
1、通信方式と対応エリアの落とし穴をチェック
ポケット型WiFiのエリアは通信方式によって大きく異なります。
特に田舎で使うなら通信方式に対する最低限の知識は非常に重要になります。
電波ごとに田舎に強いポケット型WiFiはどれか表にしてみました。
対応回線 | 特徴 | |
WiMAX | WiMAX au4G au5G | 対応地域が広い 田舎にも強い |
docomo | ドコモ4G、5G | 対応地域が広い 田舎にも強い |
au | WiMAX au4G au5G | 対応地域が広い 田舎にも強い |
ソフトバンク ワイモバイル | ソフトバンク4G、5G | 対応地域が広い 田舎に強い |
楽天モバイル | 楽天モバイル4G、5G au4G | 対応地域狭い 田舎に弱い |
クラウドSIM | ドコモ4G au4G ソフトバンク4G | 安定性に欠ける |
【WiMAX】
WiMAXは以前は田舎に弱いとされてきましたが、au回線も使えるようになったため現在はキャリア回線と同等のエリアの広さです。
WiMAXを運営するUQはauのグループ会社なのでWiMAX回線に加えてauの4Gと5G網が使えるのです。
繋がりやすい上に格安なので田舎でもっともおすめのポケット型WiFiです。
後で触れますがキャリアのポケット型WiFiよりコスパに優れており最もおすすめです。
【ドコモ】
WiMAXが無制限で4000円以下である事を考えるとドコモは高額すぎます。
無制限プランが7000円程度。割引があっても月額料金が高い上に端末代も35000円以上します。
【au】
auはWiMAXを展開するUQと同じKDDIグループのため、ポケット型WiFiはWiMAXと同じです。
同じなのにWiMAXより高いなので選択肢にはいりません。
【ソフトバンク ワイモバイル】
どちらも5000円程度するためWiMAXのポケット型WiFiにかないません。
また、ワイモバイルには無制限プランもありますが、無制限で使えるエリアが狭いのもデメリットです。
【楽天モバイル】
新規参入の楽天モバイルは低料金ですが対応エリアと繋がりやすさがネックです。
さらに楽天モバイルはプラチナバンドに非対応のためエリア内でも繋がりにくい現象があります。
プラチナバンドへの対応が決まりましたが、まだ全国に広がっていません。
【クラウドSIM】
三大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の中からその都度、繋がりやすい回線を選んでネット接続するポケット型WiFiです。
安いのですが電波が安定しないため田舎で使うのには向いていません。
クラウドSIM方式を分かりやすく簡単解説
最近はクラウドSIM方式のポケット型WiFiも人気です。
クラウドSIMのポケット型WiFiは最新技術で最適な大手キャリア回線とつながります。
クラウドSIMを使ったポケット型WiFiは、三大キャリアすべてと契約しているの為、その時々で最適な回線と接続します。
クラウドSIM系のポケット型WiFiは100GBで3000円台半ばが相場で格安です。
しかし通信クオリティに不安があるためライトユーザー向け、都市部向けと言えます。
さらに無制限で通信クオリティの高いWiMAX形式とそこまでの料金差がないので、電波が弱い田舎で使う方が選ぶ必然性がないと言えます。
ただでさえ通信クオリティに不安があるクラウドSIM系のポケット型WiFiを田舎で使うことはおすすめできません。
【重要】対応エリアチェックの落とし穴!
田舎やでポケット型WiFiを使用するなら対応エリアのチェックが重要です。
エリアチェックの最大の注意点は自宅だけでなく、ポケット型WiFiを使うと予想される場所のエリアもチェックする事です。
会社やキャンプやレジャーでよく行く田舎も圏外でないか確認しておきましょう。
実家がある方は実家はもちろんその周辺の行動範囲も電波エリア内か確認する事が大切です。
2、通信速度はどれくらいか?
ポケット型WiFiの通信速度はWiMAXが圧勝です。
特にSpeed Wi-Fi 5G X12という機種は最速で3.9Gbps(3900Mbps)と光回線を超えています。
ポケット型WiFiの場合10Mbps以上出れば動画も快適です。
WiMAXは実測でも70Mbps程度は見込めるので十分な通クオリティが期待できます。
参考Hulu を見るには、どれくらいの速度が必要ですか?(Hulu公式サイト)
3、初期契約解除制度の確認
初期契約解除制度とは違約金などなくポケット型WiFiをキャンセルできる制度です。
契約して端末が届いても、圏外で使えなかったら大きな損害ですから必ず知っておきましょう。
特に田舎の場合はエリア内とエリア外の境目の場合もあるので初期契約解除制度は重要です。
ポケット型WiFiが届いたら、すぐ接続して自宅で繋がるかどうかチェックしましょう。
更に、ご自身の行動範囲でも使ってみて圏外にならないか確認する事が重要です。
エリアマップで圏内でも実際は誤差で圏外という事もあり得るので初期解約の条件は大切です。
「初期契約解除制度」はガイドラインで8日と決まっています。
契約書面の受領日を初日とする8日間が経過するまで、利用者の都合により契約を解除できます(初期契約解除制度)
8日以内なら違約金なしで契約が解除できる可能性が高いです。
もし期待通りの結果がでなかった場合は契約プロバイダに連絡しましょう。
4、プラチナバンド対応なら田舎でも繋がりやすい!
サクサク繋がる都市部ではそれほど問題にはなりませんが、通信がシビアになる田舎では周波数も大切なポイントです。
特にプラチナバンドと呼ばれる700~900MHz帯に対応しているかは重要です。
高周波数の電波が障害物に弱いのに対して、低周波のプラチナバンドは障害物に強く、繋がりやすいのが特長です。
山間部や田舎は、特に木や山が多いですからプラチナバンドに対応しているポケット型WiFiがおすすめです。
WiMAX回線は高周波で山や木など遮蔽物に弱いのですが、現在のWiMAXポケット型WiFiはWiMAXだけでなくauの4G、5Gにも対応しているのでかなりおすすめです。
au回線はプラチナバンドに対応しているので繋がりやすさもピカイチです。
楽天モバイルはプラチナバンドへの対応が決定しましたが、全国に広がるまあと数年かかります。
4、ポケット型WiFiの月額料金を比較する!
「田舎に強いポケット型WiFiを選ぶポイント」の最後の項目が月額料金です。
月額料金は相場が決まっており、おおよそ3000~4000円台で様々な業者がしのぎを削っています。
田舎での利用 | 通信容量 | 月額料金目安 | |
WiMAX | 〇 | 無制限 | 4000円台 |
クラウドSIM | △ | 20GB ~100GB | 2000円台後半 ~3000円台 |
キャリア回線 | 〇 | 無制限 | 4000円 ~7000円台 |
楽天モバイル | △ | 無制限 | 3000円台 |
ここでも、もっともおすすめなのはWiMAXです。
三大キャリア提供のポケット型WiFiは高額ですが、WiMAXはそれと同等のクオリティの回線品質だからです。
WiMAXを運営しているのはUQコミュニケーションズ。
しかし、大元のUQよりも、各プロバイダの方が月額も端末代も圧倒的に安いのでWiMAXはプロバイダ経由で契約しましょう。
WiMAXはWiMAX回線の他にauの4G、5Gも使えるのが田舎にも強い理由。
ハイクオリティで無制限、さらに安いポケット型WiFiです。
楽天モバイルも安いのですが対応エリアの狭さ、繋がりにくさがネック。
クラウドSIM方式もその時々でつかむ電波が異なるため安定性に欠けます。
田舎での利用ならWiMAX一択と言えます。
田舎での利用におすすめのポケット型WiFiはこれだ!
田舎、山間部、更には離島の方におすすめのポケット型WiFiをピックアップしました。
多くのポケット型WiFiを比較した結果、以下が田舎で使うのに適したポケット型WiFiです。
1、WiMAX-GMOとくとくBB
高速な上に無制限でインターネット回線を使えるのがWiMAXの魅力。
WiMAXはWiMAX回線に加えて、グループ会社のau5GLTE、au4GLTEの3つの電波に接続。
対応エリアが広いため田舎で使うのにおすすめです。
5G対応なので最高速度は3.9Gbps(3900Mbps)と非常に高速。4Gエリアでも高速なので快適な通信が可能です。
月額料金は無制限に使えて4870円(端末無料)と最安級。
端末が無料な上に、キャッシュバックによる実質値引きが23000円もあります。
広いエリア、無制限、高速、低料金と最もおすすめのポケット型WiFiです。
GMOとくとくBBはオリコン顧客度ランキング2年連続1位の実力。
文字通り無制限で使える上に格安なので人気のポケット型WiFiです。
2、カシモWiMAX
こちらも無制限、高速なWiMAX回線。
WiMAX、au4G、au5Gに対応しています。カシモWiMAXは月額4818円+端末代実質無料でシンプルに安いのが魅力。
GMOとくとくBBがキャッシュバックによる実質値引きはない分、シンプルです。
ポケット型WiFi端末代はカシモが負担。最短即日発送。エリアが広く田舎でも繋がりやすいです。
特に田舎で使う場合、WiMAXのポケット型WiFiがもっともおすすめで、それ以外はおすすめできません。
他のポケット型WiFiだと電波状況が悪い場所で使いモノにならない可能性があるからです。
先に述べたとおり、WiMAXはWiMAX回線、au4G、au5Gに対応してるため繋がりやすく高速なのが魅力です。
山間部・離島などで利用するのにおすすめのポケット型WiFiは?
登山やレジャー等で山奥や離島でポケット型WiFiを利用する方も増えています。
こういった地域では対応エリア外の場合もあるのでエリアチェック必須。
WiMAXならWiMAXとau4G、5Gの3つのエリアに対応しているので山間部でも比較的強いです。
また、クラウドSIMは三大キャリアの通信エリアなのでこちらも選択肢としてはアリです。
ただし、クラウドSIM方式はどんな電波をつかむか分からないため、通信品質が一定ではありません。
田舎のポケット型WiFiが遅い場合の改善方法
田舎にお住まいの方でポケット型WiFiの速度が遅いと感じる場合、次の方法を試してみましょう。
1、置く場所を変えてみる
特にWiMAXは奥まった部屋が苦手です。
ポケット型WiFiを窓際に置くなどしてみると遅さが解消される可能性ありです。
2、クレードルを活用
ポケット型WiFiの機種によってはクレードルを使って電波の入りをよくする事が可能です。
(写真だと白い土台部分がクレードルです)
3、有線接続する
あまりに速度が遅いならポケット型WiFiとデバイスの間をWiFi接続ではなく、有線で接続してみましょう。
有線接続をそのままできる機種もありますが、クレードルが必要になる場合もあります。
様々な田舎でポケット型WiFiを実際に使ってみた結果!
WiMAXのポケット型WiFiは田舎でも使えるのか?
実際に四国地方の旅行で使用し速度を測定しました。
1、厳島神社
使用したのはWiMAXのSpeed Wi-Fi NEXT W05というポケット型WiFi。
地図で見るとエリア内である事が分かります。
実際に計測してみると38Mbpsの高速が出ました。
かなりの田舎でも高速が出る事が分かります。
2、徳島県神山町
バス停もすかすかなので田舎町といっていいでしょう。
しかし徳島は通信インフラが充実しているためサテライトオフィスが多い場所でもあります。
WiMAXの地図でもエリア内。
速度は、60Mbpsと厳島神社の倍です。
かなり田舎の方まで通信インフラが充実しているのが分かります。
3、香川の金刀比羅宮
こちらはエリア外であえて測定しました。
WiMAXの場合、エリア外ではau4GLTEが月7GB上限で使えます。
au4GLTEをオンにして測定すると、14Mbps。
高速ではありませんが、日常使いには特に問題ない速度が出ました。
四国の例を出しましたが、このように田舎ではエリア外の所もまだあります。
田舎で利用するポケット型WiFiよくある質問
田舎で使うポケット型WiFiでおすすめは?
WiMAXのポケット型WiFiがおすすすめです。KDDIグループなのでWiMAX回線、au4G、5Gと3つの電波に対応しているため対応エリアも広いです。
田舎だとポケット型WiFiは圏外になる?
特に山間部や離島などの場合、圏外になる場合があります。田舎で利用する予定がある場合は対応エリアは必ずチェックしておきましょう。
田舎にWiFiがない場合どうしたらいい?
ポケット型WiFiはスイッチONでその場がWiFi環境になるのでおすすめです。
田舎で使うポケット型WiFiまとめ
田舎でおすすめのポケット型WiFiを紹介してきました。
まとめると以下の通りです。
田舎にお住まいの方への当サイトのおすすめはWiMAX回線+au4G+au5GのGMOとくとくBBです。
WiMAXはエリアが広い上に高速、無制限ともっともおすすめ。中でもGMOとくとくBBは月額実質3713円と格安なので第一に検討してみましょう。
田舎でポケット型WiFiを持つならまずはエリアのチェックが重要です。
自宅だけでなく、ご自身の行動範囲のエリアもチェックです。