楽天モバイルの対応エリアを不安に思う方も、少なくないのが現状です。
「せっかく契約したのに繋がらない」なんてことになったら大変です。対応エリアのポイントは以下の通りです。
楽天モバイルは参入して4年以上になり、現在はドコモ、au、ソフトバンクと並ぶ対応エリアになりました。
今回は楽天モバイルの対応エリアの注意点をさらに詳しく解説します。
【結論】楽天モバイルのエリアの確認方法と問題点
楽天モバイルの対応エリアの確認方法は以下の通りです。
こちらのマップにお住まいの住所を入力して確認してください。
赤い部分が4G対応エリア、濃いグリーンが5G対応エリアになります。
楽天モバイルは4Gでも十分高速なので、お住まいの地域が赤くなっていれば対応エリア内という事になります。
楽天モバイルの人口カバー率は99.9%で三大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)と同じです。
参入して間もない頃は繋がりにくかったため、「エリアが狭い」という印象が持たれがちですが、現在はここまで改善しています。
各社の実測平均を比較した表が以下です。
下り速度 | 上り速度 | |
楽天モバイル | 74.46Mbps | 27.44Mbps |
NTTドコモ | 131.11Mbps | 15.08Mbps |
ソフトバンク | 91.73Mbps | 18.11Mbps |
au | 115.85Mbps | 16.87Mbps |
※みんそく調べ
下り速度はソフトバンクよりやや遅い程度。上り(アップロード)速度は、三大キャリアの中でもっともは速いです。
ちなみに格安SIMは40~50Mbps程度、もっと遅い回線もありますから、格安SIMより、かなり高速と考えてよいです。
楽天モバイルで問題になるとしたら、対応エリアの広さや、通信速度の速さではなく、対応エリア内でも繋がりにくい場所がある点です。
こちらはプラチナバンドに対応しているかどうかの問題です。
楽天モバイルは、 2024年6月からプラチナバンドを始動しました。
プラチナバンドとは、要するに繋がりやすい電波帯域の事で、楽天モバイルが長年の交渉の末にやっと許可を得た帯域です。
左が従来から利用の楽天モバイルの電波帯域。
これでも十分なのですが、障害物にやや弱く建物の奥や地下などで繋がりにくくなる現象があり得ます。
対して、右側のプラチナバンドは、障害物に強いため建物の奥や地下でも繋がりやすいのがメリットになります。
前述のとおり、2024年6月から楽天モバイルはプラチナバンドに対応しましたが、対応済みのエリアはまだ狭いのがネックになります。
全国にプラチナバンドを広げるにはアンテナを増やす必要があり、数年かかります。
とはいえ、楽天モバイルの圧倒的な月額料金の安さは大きな魅力です。
現在は家族割(-110円/月)や学割(110pt付与で実質110円/月引き)があるので更に安くなります。
こんなに安い携帯会社はありませんし、こちらのマップで対応エリアを確認して、エリア内なら契約をおすすめします。
楽天モバイルには契約縛りはありませんし、初期費用0円、いつ他社に乗り換えても解約金もかかりません。
また地下やビルの奥など苦手なエリアについてはプラチナバンドへ対応する前に、楽天モバイル側で様々な対策を行っています。
2023年6月に楽天モバイルが「楽天最強プラン」を打ち出してから繋がりやすさの評判が劇的に改善しました。
具体的に以下の施策が行われています。
- KDDIローミングの強化
- アンテナの増設
KDDIローミングとは、auから電波を借りる事です。
以前から、楽天モバイルはauから電波を借りてパートナー回線として利用していましたが、更にこれを強化しました。
積極的にauの電波を借りることで地下やビル影など、楽天の電波の弱点を埋めていく事に成功しています。
さらに、特に電波が弱い、繋がりにくいエリアにはアンテナを増やして、繋がりやすくする事を行っています。
楽天モバイルのプラチナバンドが全国に対応するのにはもう少しかかりますが、現状でもかなり繋がりやすいと言えます。
特にKDDIローミング(auから電波を借りること)の強化は何しろauの電波なので、効果は絶大で楽天モバイルの繋がりやすさを大きく改善しました。
ここからは、楽天モバイルの対応エリアについてさらに詳しくみていきましょう
楽天モバイルのエリア確認方法
現在楽天モバイルの対応エリアは人口カバー率99.9%。
この人口カバー率99.9%という数字はドコモ、au、ソフトバンクと同じ数字ですからかなり安心感があります。
ただし、楽天モバイルを契約するなら念のために対応エリアの確認をしておきましょう。
楽天モバイル対応エリアの確認方法
- 楽天モバイル公式サイトにアクセスする
- サービスエリア検索ページを表示する
- 5Gタブを選択する
- .対応状況を知りたい場所の住所を入力する
- 対応エリアになっているか確認する
楽天モバイル対応エリアは、公式サイト上のサービスエリアマップで確認することができます。
市区町村名や住所を入力すれば、楽天回線を使いたい場所の4G LTE・5G回線それぞれの対応状況が分かります。
また、スマホからアクセスすると位置情報から現在地が対応エリア内かピンポイントで確認することも可能です。
それでは、順番に手順を解説していきます。
注意
※ サービスエリア情報は頻繁に更新されているので、最新情報は楽天モバイル公式サイト(こちら)から確認してください。
1.楽天モバイル公式サイトにアクセスする
まず、楽天モバイル公式サイトにアクセスしてください。
2.サービスエリア検索ページを表示する
メニュー【三】の中から【通信】をタップすると、サービスエリアの検索ページが表示されます。
3.5Gタブを選択する
表示されている【4G LTE】と【5G】のタブの中から【5G】をタップしてください。
PCの方は上部のメニュー→通信エリア・店舗→通信エリア→スマートフォン
4.対応状況を知りたい場所の住所を入力する
検索窓に対応エリアか知りたい場所の住所や建物の名称などを入力してください。
また、地図上に表示されている【現在地】のボタンを押すと、GPSの位置情報を利用して、現在地付近の対応状況が表示されます。
5.対応エリアになっているか確認する
検索した場所が、楽天エリアのサービスエリア内かどうか確認しましょう。
楽天モバイルのエリアに問題はあるのか?
楽天モバイルが繋がりにくい、対応エリアに不安があるという事は、よく言われる事です。
これは「気のせい」ではなく、楽天モバイルの電波の性質によるもので、明確な理由があります。
それぞれの理由は後でくわしく解説するとして、電波が悪いと言われる理由を簡単にまとめます。
一つ目は楽天モバイルは2種類の電波を使っているため、エリアによって繋がる電波が異なる事です。
楽天モバイルの対応エリアと、auから借りているサポート回線エリアの2種類です。
新しく携帯事業を始めた楽天モバイルは、自社エリアが狭いため、エリア外になる事が多かったたのです。
そして、最大の問題が自社エリア内なら無制限に利用できるのに、サポート回線エリア(auエリア)では5GBが上限とされてきた事でした。
利用する場所によっては無制限では利用できず、毎月5GBが上限だったのです。
しかし、2023年に「楽天最強プラン」ではサポート回線エリアの5GBの上限が撤廃。
楽天回線エリアはもちろん、サポート回線エリアでも無制限で利用できるようになったのです。
これによって、楽天モバイルの対応エリア問題の1つは解決したと言えます。
二つ目は楽天モバイルがプラチナバンドに対応して間もないです。プラチナバンドとは建物の奥や陰、地下などでも繋がりやすい電波帯です。
三大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)はプラチナバンドに対応していますが、楽天モバイルは最近やっと対応したばかりです。
そのため対応エリア内でも建物の奥だと繋がりにくい、なんてことがありました。
結論を言えば、現在の楽天モバイルでは、対応エリア、繋がりにくさの問題はのは解決に向かっていると言えます。
実際、SNSでの口コミや評判でも楽天モバイルの電波に対する評判はずいぶんと改善しました。
また楽天モバイルは近々、プラチナバンドに対応するとも噂されており、繋がりにくさ、エリアの問題は早々に解決しそうです。
楽天モバイルのエリアは2種類
楽天モバイルの対応エリアは、楽天回線とauの電波を使うパートナー回線の2種類に分かれています。
楽天モバイルの対応エリア
- 楽天回線:自社の回線設備を利用
- パートナー回線:au回線を利用
楽天回線エリアでは楽天モバイルが保有する自社回線に接続されますが、大手3キャリアと比較してエリアが狭いので、利用できる地域や場所は限られているのが現状です。
そこで、楽天回線エリアの狭さを補うために、auネットワークを利用したパートナー回線も利用できる仕組みとなっています。
このパートナー回線はauから楽天モバイルが借りている回線です。
この二つの回線は自動的に切り替わるので特に操作は不要。
楽天モバイルはこの二つのエリアをどちらも無制限で利用できるのが大きな魅力です。
以下、楽天回線エリアとパートナー回線エリアの特徴や現状について、それぞれ解説します。
楽天回線エリアの特徴
楽天回線エリアは、楽天モバイルが自社の設備を利用してサービスを提供しているエリアです。
4Gはもちろん5Gにも対応。5Gにも対応しているので通信速度が高速です。
毎月どれだけデータを使っても、使い放題で利用することができます。
しかし、利用している電波の周波数の関係で建物の奥などで繋がりにくいケースもあります。
その理由は、楽天モバイルが三大キャリアが持っているプラチナバンドを持っていないからです。
プラチナバンドとは建物の奥や陰などでも繋がりやすい周波数帯のこと。
このプラチナバンドがないために楽天モバイルは、ときどき繋がりにくいという問題が起こります。
繋がりにくさの対策として、アンテナの本数を増やしたり、次に紹介するパートナー回線の電波で対応するなどをしています。
パートナー回線の電波はau回線ですからプラチナバンドに対応しています。
au回線を都市部の地下や繁華街など、楽天モバイルの電波が苦手な所に積極的に活用していく事で繋がりにくさを解消しています。
特に最新の「楽天最強プラン」はauから電波を借りる(auローミング)ことを積極的に行ったために繋がりやすいと評判です。
パートナー回線エリアの特徴
楽天モバイルのパートナー回線は、auの4G LTEネットワークを利用しています。
こちらは4Gのみの対応で、5G回線には非対応です。
楽天モバイルエリア外になると、このパートナー回線に自動で切り替わります。
以前、パートナー回線エリアは5GBが上限でしたが、「楽天最強プラン」がリリースされた現在は無制限で利用できるようになりました。
楽天モバイルエリアもパートナー回線エリアも無制限なので、日本どこでも無制限で利用できるのが楽天モバイルの強みです。
先ほど紹介した楽天モバイルエリアと、このパートナー回線エリアを足すと人口カバー率は99.9%。
楽天モバイルは三大キャリアと同等に広い対応エリアを誇ります。
楽天モバイル回線のエリアはプラチナバンドに対応
楽天モバイルはプラチナバンドに対応しましたが、対応して間もないです。
プラチナバンドは建物の奥や地下などに強い電波帯なのですが、以前、楽天モバイルはこの電波帯を持っていませんでした。
そのため、楽天モバイルエリア内であっても、建物の奥に行くと繋がりにくいなんて現象がありました。
ちなみにドコモ、au、ソフトバンクはプラチナバンドを持っています。
現在、楽天モバイルはプラチナバンドに対応しましたが、対応してから間もないため、まだ十分ではないのが事実です。
また、プラチナバンドを広げる事とあわせて、建物の奥、地下などはパートナー回線(au回線)を積極的に利用して繋がりやすくするという施策を行っています。
パートナー回線(au回線)はプラチナバンドに対応していますから建物の奥などにも強い電波。
実際、楽天最強プランがリリースされてから楽天モバイルの繋がりやすさへの評判が非常に良いです。
電波の繋がりにくさの問題も解決に向かってると言えます。
楽天モバイルの対応エリアに関する評判・口コミ
余談ですが、楽天モバイルの最強プランを使っていますが、先日、少し遠い牛津市内の郵便局のところが5Gエリアというのが分かっていたので、そこで、スマホを繋いで速度を計測したら、何と、1000Mbpsの速度が出ました。
驚きでした。
1Gbpsの速度が楽天モバイルの最強プランで出るのです。
— Hiroyuki Ikegami (@Darkpbs77) October 30, 2023
楽天最強プランをリリースしてから楽天モバイルのエリアに対する評判はずいぶんよくなりました。
ようやく楽天モバイルがプラチナバンドを勝ち取りましたね
微妙に繋がらないエリアが多々あるので、猛スピードで整備してほしいところですね…— はるつばめ(進電舎)@2/4かもめトレイン (@Shindensha) October 23, 2023
こちらは楽天モバイルがプラチナバンドを獲得した事に対するリアクションです。
プラチナバンドがないとエリア内であっても建物の奥などで繋がりにくい現象が起きやすいです。
いずれ楽天モバイルも繋がりやすい回線と言われるようになるでしょう。
楽天モバイルって豊洲エリア全然電波入らなかったんだけど、改善されたのね
通信できるだけでもありがたいわ— tetsu (@tetsu01jp) October 28, 2023
2022年4月以降、電波が繋がりずらい・圏外になるといった症状がある方は、以下楽天モバイルコミュニケーションセンターまたは、楽天モバイルご利用者様用電波改善・調査依頼から問い合わせてください。
お問い合わせ先
楽天モバイルコミュニケーションセンター
電話番号:050-5434-4653
営業時間:9:00~20:00(年中無休)
お問い合わせフォーム:こちら
楽天モバイル回線エリアでつながらないときは?
楽天回線にうまくつながらない時の対処法
- 端末を再起動してみる
- モバイルネットワーク通信を一旦オフにする
- 機内モードを試す
- SIMカードを入れ直す
- 楽天モバイルの回線状況を確認する
順番に解説していくので参考にしてください。
端末を再起動してみる
まず、楽天モバイルを利用中のスマホでネットに上手く繋がらなくなった時は、端末を再起動してみましょう。
メモリの状況やキャッシュなど負荷がかかっていて、一時的に端末に不具合が生じている可能性があります。
機種によって若干操作は異なりますが、基本的にスマホの電源ボタンを長押しすると、再起動または電源をオフにすることができます。
モバイルネットワーク通信を一旦オフにする
設定画面から、モバイルネットワーク通信を一旦オフにして、その後改めてオンに戻してみましょう。
モバイルネットワークをオフにしてからオンにすると、周辺の電波を自動で再検索して、楽天回線またはパートナー回線に再接続されます。
iPhoneでモバイルネットワーク通信をオン・オフする手順
- 【設定】を開く
- 【モバイル通信】を選択
- 【モバイルデータ通信】を選択
- モバイルデータ通信をオフにする
- モバイルデータ通信をオンにする
Androidでモバイルネットワーク通信をオン・オフする手順
- 【設定】を開く
- 【ネットワーク】を選択
- 【モバイルデータネットワーク】を選択
- 【モバイルデータ】を選択
- モバイルデータ通信をオフにする
- モバイルデータ通信をオンにする
機内モードを試す
機内モードは航空機内でスマホの通信を遮断するために利用する機能です。
オン・オフを切り替えることで、周辺の電波を再取得する処理が端末内部でおこなわれます。
機内モードの切り替え手順は以下のとおりです。
iPhoneでモバイルネットワーク通信をオン・オフする手順
①【コントロールセンター】を表示する
②【機内モード】アイコンをタップしてオンにする
③【機内モード】アイコンをタップしてオフにする
Androidでモバイルネットワーク通信をオン・オフする手順
- 【メニュー】を表示する
- 【機内モード】アイコンをタップしてオンにする
- 【機内モード】アイコンをタップしてオフにする
結果として、航空機内に限らず機内モードをオン・オフすることで、楽天回線やパートナー回線など、モバイル通信で利用している電波を掴むことができます。
SIMカードを入れ直す
注意
eSIMを利用中の方はこの項目はスキップしてください。
急に通信できなくなったり圏外になった場合は、SIMカードの読み込み不良が発生している可能性があります。
端末にセットされているSIMカードをSIMスロットから一度取り出して、再度入れ直してみましょう。
SIMスロットからSIMカードを抜き出すには、SIMピンが必要になる場合があります。
楽天モバイルの回線状況を確認する
楽天モバイルで通信障害・システムメンテナンス・基地局メンテナンス工事・停電などが発生している場合、一時的に通信ができない場合があります。
以下サイトから、楽天モバイルの通信障害が起きていないか確認してみましょう。
楽天モバイル通信障害の確認方法
楽天モバイルの対応エリアに関するよくある質問
ここでは楽天モバイルの対応エリアについてよくある質問をまとめました。
楽天モバイルの対応エリア確認方法は?
対応エリアは公式サイトの通信・エリアの「サービスエリアマップ」で確認できます。
楽天モバイルがエリア内なのに繋がらない
楽天モバイル回線はプラチナバンド対応して間もないです。そのため地下やビルの影などで繋がりにくい傾向があります。楽天モバイルはその対策としてプラチナバンド対応エリアを広げることや、KDDIローミングの強化などを行っています。
どのエリアでも無制限で使える?
楽天モバイルは全国どこでも無制限で利用できます。以前はパートナー回線エリアの上限が5GBと決められていましたが、現在は制限が撤廃され無制限。すべてのエリアで無制限です。
まとめ:楽天モバイルの対応エリア
楽天モバイルの対応エリアまとめ
- 楽天モバイルは楽天回線とパートナー回線の2種類を利用したサービス
- 楽天モバイルは人口カバー率は現時点で99.9%
- 現在接続中の回線はmy 楽天モバイルから確認できる
- 楽天モバイルはプラチナバンドに対応したがプラチナバンド対応エリアは狭い
- 楽天モバイルは海外ローミングに対応している
ここまで楽天モバイルの回線の種類や対応エリアについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
楽天モバイルの申し込みを検討中の方で、対応エリアが気になっていたという方は、本記事を参考に契約してみてはいかがでしょうか?