楽天モバイルが2023年5月12日に「楽天最強プラン」を発表しました。
の内容、他のキャリア回線がとても太刀打(たちう)ちできないものになっていて、かなり驚きました。
楽天モバイルはここ最近、格安SIM勢に追い込まれがちでしたから、まさに逆襲といった感じです。
今回は、この楽天モバイルの最強プランについて徹底解説します。また大手キャリア回線との比較も行います。
楽天モバイルの最強プランの2つの魅力
楽天モバイルが今回発表した「最強プラン」は、その名のとおり、他社を圧倒するポテンシャルを持つものです。
1、パートナー回線(KDDIローミング)も無制限で利用できる
まず一番大きいのは、どのエリアで利用しても無制限で利用できる点です。
今までの楽天モバイルは楽天モバイル対応エリア内なら無制限。
楽天モバイルエリア外のパートナー回線(au回線)だと、5GBが上限でした。
ちなみにパートナー回線とは楽天モバイルの回線が対応してないエリアを補助するためにKDDIから借りている回線のことです。
パートナー回線は5GBが上限で、それを超過すると最大1Mbpsの低速状態という事になっていたのです。
最大1MbpsはYouTubeの標準画質程度は視聴できますが、快適にインターネットをできる通信速度ではありません。
それが今回の「最強プラン」へのバージョンアップで無制限で利用できるようになったのです。
全国どこでも無制限というのは今回のバージョンアップの大きな利点です。
2、楽天最強プランで繋がりやすい回線に!
もう一つ、最強プランのつよみは繋がりにくさの改善です。
これまでつながりにくかった屋内や繁華街/高層ビル、地下鉄等もふくめ以前よりつながりやすく
楽天モバイルの公式サイトにはこう書かれています。
実際m、通信品質の向上は、今回のアップデートの大きなアピールポイントになっています。
対応エリア内でも繋がりにくい最大の原因は、楽天モバイルがプラチナバンドに対応していない事です。
楽天モバイルの利用している1.7GHz帯は、建物や屋内に電波が届きにくいのがネック。
それに対してプラチナバンド(800Mhz帯)は建物の後ろや、奥の方までちゃんと届きます。
楽天モバイルがプラチナバンドを将来、プラチナバンドを獲得できるのは濃厚と言われていますが、それはあくまで将来的な話。
現在の繋がりにくさを解消するために、プラチナバンド対応のKDDI回線のローミングを活用するようです。
パートナー回線を最大活用して屋内や地下などを繋がりやすくする。これが最強プランの二つの目のポイントです。
さらに人口カバー率は98.4%から99.9%へ向上。
ドコモ、au、ソフトバンクといった三大キャリアと並びます。
楽天モバイルの自体の回線もいずれプラチナバンドに対応する可能性が高いですから、今後さらに繋がりやすくなるでしょう。
また、楽天モバイルと、そのサポート役のパートナー回線との切り替えもスムーズになるようです。
ちょっとしたラグも感じることがなくなります。
そして、この内容で月額料金は変わりません。
3ギガまで1078円、3ギガ超過後、20ギガまで2178円、20ギガ超過後無制限で3278円になります。
どこで使っても無制限なら、競合するのはドコモ、au、ソフトバンクの無制限プランです。
最強プランとドコモの5Gギガホプレミアを比較した結果
以下がドコモの無制限プラン、5Gギガホプレミアです。
3ギガまで5665円。セット割や家族割等を最大適応しても3278円です。
3ギガ超過後は無制限に使えて7315円。
割引を最大適応でも4928円になります。
割引が最大適応できるとは限らないのですが、もし最大に適応できたとしても楽天モバイルにまったくかなわないのが分かります。
これはau(使い放題MAX 5G/4G)やソフトバンク(メリハリ無制限)なども同じような事態です。
三大キャリアはサポートが手厚いのかも知れませんが、楽天モバイルにも実店舗サポートはあります。
どこでも無制限で使えて、月額最大3278円。
さらにいずれプラチナバンドも獲得できるとなると楽天モバイル一強の時代になるかも知れません。
楽天最強プランに対しては懐疑的な見方もある
ただし、こういった見方に懐疑的な意見が多いのも事実です。
確かにKDDIは電波を今まで以上に貸してくれるかも知れませんが、どれくらいの通信速度が出るかは未知数です。
それなりの通信速度が出なければ、たとえ無制限で使えたとしてもストレスがたまる事になるでしょう。
また、楽天モバイルの巨額赤字問題もあります。
楽天は、楽天モバイル以外の事業は好調ですが、楽天モバイルは巨額の赤字を垂れ流している状態です。
いずれこの赤字は解消しなくてはなりませんが、そのめどが立っているようには、どうしても見えません。
さらに楽天モバイルの0円運用の終了で、多くのユーザーの信頼を損ねたという事もあります。
以前は、利用しなければ月額料金がかからないというのが楽天モバイルの大きな売りでした。
しかし、昨年、突如、料金を改定してたとえ利用しなくても1078円かかるようになったのです。
この料金改定に対する反発は大きく、多くのユーザーが楽天モバイルから離れました。
こういった要因がかさなって楽天モバイルの最強プランが果たして期待通りのものか懐疑的に見る向きも多いのです。
【最強プラン】楽天リンクのデスクトップ版も登場
さらに8月には楽天リンクのデスクトップ版も登場するのも大きなニュースです。
楽天リンクは無料で通話し放題の楽天モバイルユーザー限定のアプリ。
これがスマホだけでなく、PCでも利用できるようになります。
Zoomやスカイプのように映像のやりとりはできませんが、音声通話はいくら行っても無料です。
最強プランでもキャンペーン続行中
現在、楽天モバイルでは、Rakuten Hand 5G が1円で手に入るキャンペーンも行っています。
Rakuten Hand は当サイトでも実際に利用したレビューがあるのでぜひ参考にしてみてください。
参考【Rakuten Handレビュー】無制限で格安!テザリングで固定回線の代わりにも
実際にテザリングに利用してみましたが快適そのものでした。
また、楽天モバイルはRakuten Handの他に、モバイルWiFiも端末代1円で提供中です。
2回線でもキャンペーンの対象になるので、2回線目をモバイルWiFiと一緒に契約するのもおすすめです。
最強プランになってどこでも無制限で使えるようになった楽天モバイルは、モバイルWiFiにも最適。
端末代1年、月額最大3278円ならモバイルWiFiとしても価格破壊と言えます。
【楽天モバイル最強プラン】まとめ
今回は、楽天モバイルの最強プランを紹介しました。
特にサポート回線の無制限化でまさに最強になったと言えそうです。
また、プラチナバンド未対応の欠点を、KDDIから回線をさらに借りる事で解消するというのも興味深いです。
KDDIがどこまで回線を貸してくれるのかは不透明(通信速度はどのくらいになるのか?)ですが、思い切った楽天モバイルの判断には驚きです。
楽天モバイルの今後の動きにはさらに注目していきましょう。