LINEMOでは、使い方によっては速度制限がかかる場合があります。
速度制限がかかる理由と対処法を知っておき、制限されても慌てずに対処できるようにしましょう。
本記事ではLINEMOで速度制限がかかる理由と、解除する方法について詳しく解説します。
LINEMOの速度制限2つの理由
LINEMOでは以下の2つの場合、速度制限がかかります。
LINEMOで速度制限される理由
- 料金プランのデータ容量を使い切った時
- 回線が混雑している時
料金プランのデータ容量を使い切った時
LINEMOでは、料金プランで提供されているデータ容量を使い切ると速度制限がかかります。
データ超過後の速度はプランごとに異なり、詳しくは以下をご覧ください。
プラン名 | 月額料金(税込) | 制限後の速度 |
ベストプラン | ~3GB:990円 ~10GB:2090円 | 10GB~15GB:300kbps 以降:128kbps |
ベストプランV | ~20GB:2970円 ~30GB:3960円 ※5分かけ放題付き | 30GB~45GB:1Mbps 以降:128kbps |
現在は、ベストプランとベストプランVに分かれています。
ベストプランは10GB超過後15GBまで300kbps、それ以降は128kbpsに速度制限されます。
対して、ベストプランVは30GB超過後45GBまで1Mbps、以降は128kbpsです。
つまり一度、速度制限がかかった後、一定のギガを消費すると更に速度制限になるという二段階方式です。
容量を使い切っても一定ギガまでは通信ができなくなることは無く、メールやLINEトークなら普通に使えるのでご安心ください。
ただし動画再生など、使い方によってはストレスを感じるため注意しましょう。
回線が混雑している時
LINEMOではネットワークの品質確保のため、通信回線が混雑すると制限がかかる場合があります。
これはユーザー同士で公平に通信を使うためのもので、スマホプラン・ミニプラン問わずどのプランでも同様に制限がかかります。
公式サイトによると回線混雑時の制限については、
同じ設備を利用している通信量が多い回線から順に、通信速度を他の回線と同じ水準まで一時的に制御
と書かれており、どのくらいの速度に落とされるのかは不明です。
一定期間に大量に使いすぎると、制限がかかる可能性があることを覚えておきましょう。
ドコモ、au、ソフトバンクにも同様の制限はあるので、携帯電話会社ではごく一般的な速度制限と言えます。
LINEMOで速度制限にかかるとどうなる?
LINEMOでデータ容量を使い切って制限がかかった場合、通信速度が通常時より遅くなります。
制限後の速度はプランによって異なり、ベストプランVを利用している場合は比較的速めの最大1Mbpsで使えるため、データ容量を使い切った後もそこそこ快適です。
動画再生も、低画質であればサクサク見られるでしょう。
ですがベストプランは制限後の速度が300Kbpsと遅く、画像や動画が表示されるまでに時間がかかるため、使い方によってはストレスを感じる可能性が高くなります。
また、LINEMOは「LINEギガフリー」といって、LINEアプリで利用したギガがカウントされません。
そのため、速度制限中もLINEの各種機能は通常通り利用できます。
データ容量がまだ残っているのに通信が遅い場合、通信状況が悪いか混雑での速度制限が考えられます。
その場合、通信する場所を変えたり、時間が経ってからやり直したりしてみましょう。
対策してもずっと遅いままの場合、スマホの通信設定を間違えているか、スペック不足の可能性もあります。
LINEMOに3日制限はあるのか?
3日制限というのは、直近3日という短期間に大量通信した場合、通信制限にかかるというものです。
LINEMOには3日間制限はありません。
ただし、時間帯や混雑している場合は通信制御にかかることはあります。
また人間によるものでなく、機械による短期間、集中的な通信の場合も通信制御にかかることもあります。
具体的な速度制限の基準は示されていませんが、常識の範囲を超えた大量通信の場合は、速度制限にかかることがあります。
速度制限が解除される時間帯はいつ?
データ量料を使い切って速度制限がかかった場合、翌月になると解除されます。
LINEMOに直接問い合わせたところ、具体的には翌月1日の深夜0時以降に解除され元の高速通信で使えるとのことです。
LINEMOの速度制限を解除する方法
料金プランのデータ容量を使い切って速度制限がかかった場合、解除するには以下の4つの方法が挙げられます。
どのくらい使うかによっても対策は異なるため、自分に合う方法を探してみましょう。
1、翌月まで待つ
その月のデータ容量を使い切っても、翌月まで待てばまた最大まで復活します。この方法なら追加コストもかかりませんし、一番確実でムダのない方法です。
月末ごろ制限にかかった人や、少しなら使えなくても問題ない人は、翌月まで待ってみましょう。
速度制限中でもLINEはLINEギガフリーでデータがカウントされないため通常通り利用できます。
2、データを追加購入する
LINEMOでは、1GBあたり550円(税込)でデータ量を追加購入できます。
やや割高ですが、たまに購入するのであれば問題は無いでしょう。
ですがたくさん購入すると料金が高額になるため、毎月何回も追加するようであれば、プラン変更や乗り換えの検討をおすすめします。
参考 LINEMOはデータ繰り越しに対応?容量シェアやギガ追加
公式アプリでオートチャージをONにすれば、データがなくなったら自動的に追加購入するように設定可能です。
ただし、オートチャージにした場合は、データの使い過ぎに注意しなくてなりません。
3、プラン変更する
LINEMOのベストプランで足りなくなる人は、ベストプランVに変更すれば20GBまで2970円、30GBまで3960円で利用できます。
データの追加購入が1GBあたり550円(税込)なので、毎月3回以上追加購入する人ならスマホプランに変更したほうがお得です。
逆にデータが余ってしまう場合は、ミニプランに変更するのもアリです。
4、他社の大容量プランを検討する
スマホプランでもデータ容量が足りない場合、他社の大容量プランに乗り換える方法もあります。
楽天モバイルであれば3GBから段階的に料金が加算されますが、20GBを超えると最大3,278円(税込)以上の加算はなく使い放題となります。
楽天モバイルの具体的な料金は、以下の通りです。
データ量 | 料金(税込) |
~3GB | 1,078円 |
3GB~20GB | 2,178円 |
20GB~ | 3,278円 |
楽天モバイルの料金は上記の「Rakuten最強プラン」1つのみで、利用した容量に応じて料金が変動します。
3GB以内なら1,078円(税込)、3GB~20GB以内が2,178円(税込)で、20GBを越えるとどれだけ使っても3,278円(税込)以上の加算はありません。
反対に使わなければ料金を抑えられるため、使う月と使わない月の差がある人も安心です。
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」なら、テザリング分も上記のプランに含まれるため追加料金は不要です。
テザリングがいつでも制限なく使えて、自宅のネット回線としても使えます。
公式サイトに
公平なサービス提供のため速度制御をする場合があります。
と書かれているため、LINEMOと同様一時的に大量に使いすぎると制限がかかる可能性がありますが、一般的な範囲内で使う分には問題ないと考えられます。
安くたくさん使いたい人は、楽天モバイルをぜひ検討してくださいね。
LINEMOとahamo・povoの速度制限を比較
他社の格安プランは速度制限があるか確かめるため、LINEMOのライバルである、ドコモの「ahamo」、auの「povo2.0」と速度制限を比較してみました。
結果は以下の通りです。
格安プラン | プラン名 | 料金(税込) | 制限後の速度 |
ahamo | ahamo(20GB) | 2,970円 | 1Mbps |
ahamo大盛り(100GB) | 4,950円 | ||
povo2.0 | データトッピング | 330円~12,980円 | 128kbps |
20GB~100GBのプランを提供しているahamoでは、速度制限後も最大1Mbpsのそこそこ速い速度で使い続けられます。
反対に自分の好きなデータトッピングを追加して使うpovo2.0は、LINEMOよりも遅い128kbpsという結果でした。
povo2.0は半年に1回トッピングを購入すれば無料で持ち続けることもできるため、制限後の速度が遅めになっていると考えられます。
LINEMOの速度制限よくある質問
最後にLINEMOの速度制限に関する、よくある質問を3つほど紹介します。
LINEMOは低速モードに切り替えられる?
LINEMOは、低速モードに手動で切り替えることはできません。
LINEMOに3日間制限はある?
LINEMOは、3日間に所定の通信量を越えると制限がかかる「3日間制限」は無いのでご安心ください。
ただしネットワークの品質確保のため、通信回線が混雑すると制限がかかる場合があります。
速度制限されると通信ができなくなる?
速度制限を受けると速度が遅くなりますが、通信が全く使えなくなることはありません。電話やLINEトーク、メールなどで連絡を取り合うことはできます。
特にLINEはギガ消費にカウントされないため速度制限中も通常通り利用できます。
LINEMOの速度制限まとめ
LINEMOの速度制限がかかる原因と、対処法について解説しました。
まとめると以下の通りです。
LINEMOは二段階の速度制限が特徴です。
各プランのギガ上限に達しても、いきなり使えなくなるわけでなく、一度、低速状態に速度制限になります。
ベストプランの場合は300kbpsでウェブサイト閲覧、SNS、メールなどは可能な速度。
ベストプランVの場合は1Mbpsでさらに速く、YouTubeの標準画質程度なら可能な速度が出ます。
そこから一定程度使うと、さらに速度制限がかかり、128kbpsとほぼ全く使えない速度まで落ちます。
さらにLINEギガフリーで、LINEは速度制限中も普通に使えるのも魅力のひとつです。
LINE通話も、速度制限中に普通に使えます。
ただし、速度制限を解除するにはギガを追加購入する必要があり、1GBあたり550円かかります。
アプリから簡単に追加購入できるので手軽なのも特長です。