UQコミュニケーションズがスマートフォンを含む料金プランを一新
消費税や電気通信事業法の改定にともない、10月1日からさまざまなモノ・サービスで料金の改定が行われています。NTTdocomoやauなど大手通信キャリアの利用料金も改訂され、割引条件や解約金規定などにさまざまな変更が加えられました。
WiMAX大手のUQコミュニケーションズも、UQモバイル(スマートフォン)の料金及びWiMAXモバイルルーター利用料金を改定しています。
今回は、UQWiMAXの新料金が10月以前の旧料金と比べてどこが変更されているのか、それによりユーザーにどのようなメリットが生じたのかなどについて解説いたします。
WiMAX新料金プラン「ギガ放題」は月額利用料金が3,880円に!
今回改訂された新料金プランでは、旧料金プランと比較した場合月額料金や解約違約金などが主な変更点となっています。
旧料金との変更ポイントをわかりやすく表にしてみました。
旧料金プランのUQ Flatツープラス ギガ放題には2年/3年/4年の契約期間がありますが、単純比較のため2年プランをピックアップしています。
(旧)UQ Flatツープラス ギガ放題 | (新)ギガ放題 | |
データ上限 | 無制限 | 無制限 |
月額料金 | 4,380円/月 ※3か月間は3,696円/ | 月 3,880円/月 |
契約年数 | 2年間 | 2年間 |
契約解除料 | 13ヶ月間19,000円 14ヶ月~25ヶ月14,000円 26ヶ月以降 9,500円 | 1,000円 |
事務手数料 | 3,000円 | 3,000円 |
更新月 | 契約満了月の末日~翌月末 | 契約満了月の当月~翌々月末 |
表を見ると一目瞭然ですが、新料金プランの方がかなりユーザーにとってのメリットが大きいといえます。
月額料金ももちろんですが、契約解除料(いわゆる違約金)が契約期間を通して1,000円となっており、解約や乗り換えに対する心理的なハードルが随分下がっていることが実感できます。
月額料金だけを見ても2年間で約1万円近くのコストダウンとなっており、新「ギガ放題」の方がかなりお得です。
そして、契約解除料が発生しない契約更新月も変更されています。
旧プランでは「契約満了月の末日~翌月末」とされており、実質1か月間しか更新月が設定されていませんでした。
この1か月を逃すと高額な契約解除料が発生することになります。
これが新「ギガ放題」では「契約満了月の当月~翌々月末」と計3か月間になっています。
携帯キャリア大手3社ではすでにスマートフォンの契約更新などで従来の1か月から2か月3か月へと更新月を延長していましたが、いよいよWiMAXもこの流れを受け入れたようです。
これにより、更新月をついうっかり忘れていたという事態はある程度防止できるのではないでしょうか。
また、少しややこしいのですが、新料金には「2年自動更新あり」プランと「2年自動更新なし」プランがあります。
前者は契約満了月を過ぎた場合はさらに同じ料金体系で2年間の自動更新となるプラン、後者は3年目以降毎月の料金が3,880円から4,050円に値上げとなりますが以降の契約解除料がかからないプランです。
どちらを選んでも24か月目までは同額ですので、2年後の利用状況を予測して選択すればよいでしょう。
新「ギガ放題」は安い!ただし、端末代金に注意!
このように、新「ギガ放題」プランはユーザーに大きなメリットがあります。
旧料金プランの新規加入は既に停止されているので、今後UQWiMAXで契約する場合は新「ギガ放題」一択となるのですが、実は注意しなければならないポイントがあります。
それは、10月以降は端末代割引が適用されなくなっているということ。
9月まではUQ Flatツープラスギガ放題などの長期契約プランに加入すれば端末代は0円(1円)で購入できました。
しかし、10月からはこのような割引が適用されません。
つまり、新「ギガ放題」は端末代を別途考慮する必要があるということです。
UQWiMAXのホームページでシミュレーションすると、Speed Wi-Fi NEXT W06の場合端末代が15,000円と表示されます。
毎月均等に分割すると3,880円が上乗せされるのです。
「あれ?逆に高くなってない??」という感想をお持ちの方もいるでしょう。
実は今回料金プランは安くなったものの端末代割引が無くなったため、新しくWiMAXの端末を購入し契約する場合は高くなってしまうケースもあるのです。
※端末を購入しない場合は純粋に値下がりとなります
この点はさまざまな「キャンペーン」で解消されていくのではないとか思いますが、現状ではメリットばかりでなくデメリットもあるということです。
旧プランのWiMAXユーザーも新「ギガ放題」に変更可能
なお、現在旧料金プランで契約しているWiMAXユーザーも新「ギガ放題」に変更することが可能です。端末そのままであれば純粋にコストを抑えることになりますので、対象の方は変更しておきましょう。
ただし、ここにも(?)トラップがあります。
それは旧料金プランの契約解除料が適用されるということ。
更新月以外でのプラン変更はほぼメリットがないのでご注意ください。
WiMAXプロバイダも次々と新料金プランを発表
UQWiMAXが料金プランを変更したことで、WiMAXプロバイダも新しい料金プランを続々発表しています。
中でもbiglobeWiMAXは1年縛りのギガ放題プランをリリースするなど、いち早く新料金プランに対応しています。
WiMAXユーザーの多くはプロバイダ経由での契約となるため、主要プロバイダの新料金プランも次の機会にまとめてご紹介いたします。
なお、GMOとくとくBBなど、WiMAXプロバイダの中には10月以降も端末代無料を継続しているところもあります。
端末代負担を軽減したい場合はこれらのプロバイダを選択してみるのもよいでしょう。
まとめ
今回のUQWiMAXの料金プランは、さまざまな縛りが緩くなり気軽に契約~解約を行える点は評価できます。
しかし、ケースによっては値上げになることもあり、すべてのユーザーがこのメリットを享受できるわけではありません。
今一度自分の契約プランと契約期間を見直し、また使用しているWiMAX端末のスペックも考慮しながら、新「ギガ放題」への変更を検討してみてはいかがでしょうか。