最速のポケット型WiFiを契約したいとは誰しも思う点です。
しかし、現実の通信速度の比較はそう簡単ではなく、重要な落とし穴が幾つかあります。
今回は最速のポケット型WiFiについて注意点を含めて徹底解説します。
ポケット型WiFiの最速なのは三大キャリアだが問題あり!
ポケット型WiFiの通信速度を決める最大の要因は、キャッチする電波です。
どの電波をつかまえるかによってポケット型WiFiの通信速度のほとんどが決まります。
端末側の性能よりもどんな電波をキャッチするかの方が通信速度を左右します。
現在、最速のポケット型WiFiは5Gのミリ波を受信できるポケット型WiFiです。
「ミリ波」を捕まえられるポケット型WiFiはドコモ、KDDI、ソフトバンクの三大キャリアにあります。
最大速度 | 価格 | |
【docomo】 Wi-Fi STATION SH-52B | 4.2Gbps | 35,640円 |
【KDDI】 Speed Wi-Fi 5G X01 | 4.1Gbps | 71,500円 |
【softbank】 Pocket WiFi 5G A004ZT | 3.0Gbps | 66,240円 |
これらはすべて「ミリ波」を捕まられるポケット型WiFiです。
どれも光回線をはるかに超えて高速ですが端末が高額である上にプラン自体も高額なのがネックです。
例えばdocomoの場合は端末代35640円、さらに無制限で利用できる5Gギガホプレミアが割引なしで7315円/月です。
ここに家族割や光回線のセット割などが最大限に適応されても4928円/月になります。
現在のポケット型WiFiの相場は3000円台が主流なのでキャリア回線のポケット型WiFiは高すぎるのです。
【重要】電波の状況を知らなければ「最速」は決められない!
現在の電波の状況をdocomoを例に簡単に解説します。
ひと口に高速な5G回線といっても3種類あります。
- ミリ波
- Sub6
- 4Gから転用された5G
まずはがミリ波。こちらは最速の電波ですが大きなスタジアムなどでしか利用できません。
ミリ波は利用できる場所が限られていて日常生活で使える電波とは言えません。
現実的な速度を考えるならそれより下の電波の方が重要です。
Sub6は対応エリアが広い5G回線でこちは実用的。
その下には4Gから転用された5G回線があります。
更に以前からある4G回線も健在です。
4Gのみ対応のポケット型WiFiは当然ながら通信速度が遅く、5G対応のものは通信速度が高速です。
現実を考えると、Sub6の5G回線、4Gからの転用された5G回線、そして4G回線の3つが日常的に使える電波です。
【落とし穴】ポケット型WiFiの最大速度と実測は異なる!
ポケット型WiFiのスペック上の最大速度と実測は大きく異なります。
先程、最速の例として挙げたdocomoの「Wi-Fi STATION SH-52B」の最大速度は4.2Gbpsですが、実測平均は189.25Mbpsです。
※みんそく調べ
光回線レベルに高速ではありますが、4.2Gbps(4200Mbps)とはかなりの隔たりがあります。
スペック上の数値はあくまで目安ですが、スペック上高速であるに越したことはありません。
最大速度と実測は異なりますが、スペック上の速度が速ければ良いに越したことはありません。
【2022年】最速ポケット型WiFiランキングTOP5
端末代をコミで月額4000円以下で利用できるポケット型WiFiに絞って「最速ポケット型WiFi」を作りました。
理由は、先に述べたとおり、端末が3万円以上したり、月額が5000円を超えるようでは現実的な選択肢にはならないからです。
最大速度(スペック上の速度)と実測順のランキングです。
1位 WiMAX-GMOとくとくBB
WiMAXのポケット型WiFiは高速でありながら無制限で利用できるのが魅力。
中でもWiMAXプロバイダのGMOとくとくは端末代込みで月額実質3872円で使えて格安です。
通信速度が速いほど大量通信が可能ですから大容量、無制限である事は必須です。
WiMAX端末、Speed Wi-Fi 5G X11はWiMAX、au5G、au4G回線に対応し下り最大2.7Gbpsを誇ります。
最高速度 | 実測平均 | 対応回線 |
2.7Gbps | 98.67Mbps | WiMAX au5G au4G |
WiMAXのポケット型WiFiは価格競争が激しいのが特徴。
特にGMOとくとくBBはキャンペーンによるキャッシュバック額が大きく端末代を含めて月額実質3872円とリーズナブルでおすすめです。
2位 楽天モバイル
楽天モバイルも無制限で使えるポケット型WiFiとして有名。
月額料金は3GBまで1078円、20GBまで2178円、それ以上はいくら使っても3278円です。
楽天モバイルは5Gに対応しており5G回線は高速です。
最高速度 | 実測平均 | 対応回線 |
非公表 | 55.91Mbps | 楽天モバイル4G 楽天モバイル5G au4G |
楽天モバイルはポケット型WiFiを実質0円で提供しています。
しかし、残念ながらこの機種は4Gのみに対応。
そこそこの速度で良いならこちらでも良いのですが、通信速度を求めるならSIMフリーの5G対応ポケット型WiFiを別途購入する必要があります。
楽天モバイルのポケット型WiFi、Rakuten WiFi Pocketを当サイトで実測したところ28Mbpsとまずまずの結果でした。
4Gのみでこれだけ出れば日常使いには十分と言えます。
ちなみに重い動画の代表格、NETFLIXの高画質でも必要とされる速度は最大5Mbps。
動画視聴にも十分な余裕があります。
楽天モバイルの5G回線を使いたいなら前述の通り、自身で5G対応端末を用意する必要があります。
3位 IIJmio
IIJmioは格安SIMの老舗です。
ドコモやauのキャリア回線は月額料金が高く、端末代も3万円以上と高額ですが、格安SIMなら月額料金が安い上に通信速度もちゃんと出ます。
最高速度 | 実測平均 | 対応回線 |
最大1288Mbps | 49.79Mbps | docomo4G、5G au4G、5G |
月額料金はeSIMなら2GB440円から。容量が大きめの20GBでも通常のSIMで1950円/月とリーズナブルです。
さらにポケット型WiFi端末をセットで購入すると2980円で手に入るキャンペーンをやっている事もあります。
容量は少なめなのでライトユーザーにおすすめのポケット型WiFiです。
4位 AiR-WiFi
AiR-WiFiはクラウドSIM方式のポケット型WiFi。大容量、格安で知られています。
クラウドSIMとはその時々に最適な回線と接続して通信する技術。
国内ならソフトバンク、au、ドコモ回線の中からその時に最適なものに接続します。
月額3278円で100GBの大容量なのが魅力です。
端末は無料レンタル。
最高速度 | 実測平均 | 対応回線 |
最大150Mbps | 28.1Mbps | ソフトバンク4G docomo4G au4G |
最速150Mbpsで実測は28.1Mps。
ネット閲覧はもちろん、動画の視聴もできる必要十分な通信速度が出ます。
安い代わりには5Gには対応していませんが、日常使いに問題ないレベルの速度は出ます。
端末は3つの中から選べますがおすすめは最安のU2s。率高めの端末もスペックは大きく変わりません。すべて無料レンタル。
5位 THE WiFi
THE WiFiもAiR-WiFiと同じくクラウドSIM方式のポケット型WiFi。
ソフトバンク、au、ドコモの4G回線に繋がります。5Gには非対応。
それでも日常使いには支障がない程度の通信速度が出ます。
月額は最初の4ヵ月が無料になるため実質3119円とこちらもリーズナブル。
100GB上限と容量もたっぷりあります。端末は無料レンタルです。
最高速度 | 実測平均 | 対応回線 |
最大150Mbps | 21.63Mbps | ソフトバンク4G docomo4G au4G |
最速150Mbpsで実測は21.63Mbps。
大手キャリア回線の中から最適なものを選んで接続します。海外利用も可能。
クラウドSIM用のポケット型WiFiとしては珍しくディスプレイ付で操作しやすいです。
また、USBでデバイスと接続できるので通信の安定性を求める方にもおすすめです。
【速い、安い、無制限】今選ぶ最強ポケット型WiFiはこれだ
最速ポケット型WiFiをランキング形式で紹介しました。
2022年現在で最強なのはWiMAXのポケット型WiFiです。
中でもSpeed Wi-Fi 5G X11は最速2.7Gbpsと非常に高速。
WiMAXだけでなく、au4G、au5Gに対応しており、対応エリアの広さも特徴です。
最速値は光回線を超えていますが、実測は光回線には及びません。
しかし動画やネットをする分にはこれだけの速度が出れば十分に快適です。
さらにWiMAXはデータ上限が無制限なのも大きな魅力です。
WiMAXのプロバイダの中でもGMOとくとくBBがおすすめ。
端末代込みで月額実質3872円で使えます。
無制限に使えて、高速。月額が4000円を切るのでポケット型WiFiとしては最強といえます。
通信速度が速いほど大量通信が可能ですから大容量、無制限である事は必須です。最速2.7Gbpsと光回線を超えていながら、WiMAX回線なので無制限で使えます。
最速のキャリア回線のポケット型WiFiとWiMAXを比較した結果
冒頭で触れた通り最速なのはdocomoのポケット型WiFiですが高額なのがネックでした。
WiMAXと比較してみましょう。
【docomo】 Wi-Fi STATION SH-52B | 【WiMAX】GMOとくとくBB Speed Wi-Fi 5G X11 | |
最高速度 | 4.2Gbps | 2.7Gbps |
実測平均 | 189.25Mbps | 98.67Mbps |
月額料金 | 7315円 ※最大割引で4928円 | 3872円 ※端末代含む |
端末代 | 35,640円 | 月額に含む |
対応電波 | docomo4G docomo5G | WiMAX au4G au5G |
確かにdocomoが最速ではありますが、月額料金と端末代が高すぎて現実的な選択肢には入りません。
ポイント
auやソフトバンクの場合も同じです。auは端末代71,500円、ソフトバンクは端末代66,240円。
auの無制限プランは7238円/月で最大割引になると4928円/月。
ソフトバンクの無制限プランも7238円/月で最大割引になると4928円/月です。
キャリア回線のポケット型WiFiは最速ではありますが、WiMAXと比較するとあまりに割高で正直おすすめできません。
結論としては、Speed Wi-Fi 5G X11をGMOとくとくBBで契約するのが高速・無制限・格安で最強です。
【最速のポケット型WiFi】よくある質問
最速のポケット型WiFiで無制限で使えるのは?
ドコモのポケット型WiFiが5Gのミリ波にも対応し最も高速です。ただし、月額料金と端末代が高すぎるのがネックです。
ポケット型WiFiのレンタルで最速なのは?
レンタルのポケット型WiFiのほとんどはクラウドSIMの同じ回線を利用しているため、速度に大きな差はありません。
4Gのみに対応で最大150Mbsのケースが多いです。
高速なポケット型WiFiでおすすめは?
高速でありながら月額料金がリーズナブルなWiMAXがおすすめです。WiMAXはデータ上限が無制限なためたっぷり使えます。中でもプロバイダのGMOとくとくBBは月額実質3872円(端末代込み)と安いためおすすめです。
ポケット型WiFi最速ランキングまとめ
今回はポケット型WiFiの速度を比較しました。
最速値は実測値とは違いますが、スペックに余裕があるに越したことはありません。
結論としては以下です。
- docomoのポケット型WiFiが最速だが月額と端末代が高すぎる
- 他のキャリア回線も高速だが高すぎる
- WiMAXのポケット型WiFiが高速な上に格安なので1番おすすめ
WiMAXは通信速度と月額料金のバランスが良い無制限ポケット型WiFi。
中でもGMOとくとくBBが安く月額実質3872円で利用できておすすめです。