以前から楽天モバイルからの発売が噂されていたホームルーター、Rakuten Turbo 5G。
ついに発売されて話題が集中しています。
楽天モバイルは無制限プランを格安で使える事から自宅回線として使えるホームルーターへの期待は大きかったはず。
今回は、Rakuten Turboのプランや性能について徹底解説します。
Rakuten Turboが楽天モバイルから待望の登場
2022年12月の発売が噂されていた楽天モバイルのホームルーター、Rakuten Turbo5G。
無制限、格安という楽天モバイルの強みを生かせるので、当サイトも期待して待っていました。
移動がない設置型なら、楽天モバイルのデメリットである対応エリアの微妙さも欠点になりません。
新プランの名前は「Rakuten Turbo」。工事不要、コンセントに差すだけで使える置くだけWiFiです。
他社でいうと、ドコモのhome 5G、KDDIグループのWiMAXホームルーター、ソフトバンクのソフトバンクエアーと同じ位置づけになります。
そして、端末名はかねてからの噂どおり、Rakuten Turbo 5G。プラン名の「Rakuten Turbo」に「5G」を付けたのが端末名です。
月額料金 | |
通信速度 |
|
最大接続台数 | 128台 |
サイズ | 約148×約110×約110 (mm) |
重さ | 約774g |
SIM | nanoSIM |
主要スペック、こんな感じです。
4Gで下り最大391Mbps、上り最大76Mbps。
5Gは下り最大2.1Gbps、上り最大218Mbps。
もちろん、あくまで最大速度なので、こんな速度は出ません。ただの目安です。
5Gに関しては、より高速なミリ波には非対応になります。
こちら重要な注記があります。
なお、本サービスはパートナー回線エリアではご利用いただけません。
参考元:楽天モバイルプレスリリース
つまり、パートナー回線エリアでは、Rakuten Turboは使えないという事です。
楽天モバイル人口カバー率は98%ですが、まだまだ対応エリア外があります。
プラチナバンドではないため対応エリア内であっても繋がらない、なんて声もよくききますね。
通常のプランのRakuten UN-LIMIT VIIの場合、対応エリア外は、auから借りているパートナー回線に繋がります。
一方、このRakuten Turboはパートナー回線が使えません。
これは結構、人を選ぶのではないでしょうか。
申し込む前に対応エリアのチェックは必須です。
そういった、対応エリアの問題を楽天モバイルは認識しているようで、返品・返金OKと大きくかかれています。
ただ、製品がとどいてから8日以内に申告する必要があります。
8日というのは「初期契約解除制度」という電気通信事業法に定められた日数。
あくまで最小限のものです。
たとえば15日とか、もう少し余裕を持たせた方が消費者に優しいのではないでしょうか。
Rakuten Turboの月額料金は正直、高すぎる
月額料金は最初の3年は3685円、4年目以降は4840円です。率直に言ってこれは高いですね。
携帯のプランRakuten UN-LIMIT VIIの月額料金はこちら。
まずRakuten UN-LIMIT VIIと違い、Rakuten Turboは従量課金制ではありません。
使った分だけ料金がかかるのではなく定額制です。
Rakuten UN-LIMIT VIIなら3GBまで1078円、20GBまで2178円、それを超えるといくら使っても3278円です。
それがホームルーターになると、なぜか定額3685円とRakuten UN-LIMIT VIIより高くなるんです。
しかも、これは最初の3年だけ。
4年目以降は4840円になります。長く使うほど月額料金が高くなってしまうんです。
さらに、これにRakuten Turbo 5Gの端末代が上乗せされます。
端末代が41580円。これは重すぎます。
しかも他社のように分割代を肩代わりしてくれないので、分割代金がそのまま月額料金にのっかります。
端末代金の支払い方法は48回払い24回払い、一括払いの3つがあります。
しかし、48回払いを選べるのはなぜか楽天カードを持っている方限定。
楽天カードがなければ24回払い、一括しか選択肢はありません。
例えば、ドコモのホームルーター、home 5Gなら端末の月賦代金をドコモ側が負担してくれます。
しかし、Rakuten Turboの場合は、端末代を全て支払う必要があるため割高になってしまいます。
楽天カードをお持ちなら、月額3685円に866円の端末の分割代を足して、月額4551円。
24回払いなら2年間で支払いが終わりますが、月額3685円に1732円の分割代を足して月額5417円です。
Rakuten UN-LIMIT の将来の値上げも懸念材料
Rakuten Turboの4年目以降の月額料金は4840円。
これがRakuten UN-LIMIT VII全体に波及して値上げにならないかも懸念されます。
というのも、楽天モバイルは大赤字続きで、顧客単価を上げないと継続するのが難しいからです。
現在のRakuten UN-LIMIT VIIは最大に使っても3278円ですが、いずれ、Rakuten Turboの4年目以降と同じように4840円になるのかも知れません。
楽天モバイルのセット割もない
もうひとつRakuten Turboのデメリットがあります。
それはスマホの月額料金とのセット割がない事です。
大手キャリアの場合、同じ会社のホームルーターを選べばセット割が適応されて毎月のスマホ料金から最大1100円割引になります。
このセット割は家族にも適応されるため、家族が5人いれば、最大5500円割引になります。
ドコモならhome 5G、KDDI、auならWiMAXホームルーター、ソフトバンクはソフトバンクエアーを選べばセット割が適応。
それに対してRakuten Turboの場合は、楽天モバイルの月額料金は割引にはなりません。
楽天モバイルユーザーがRakuten Turboを選ぶ理由が一つ無いというのは大きなデメリットと言えます。
違約金なしは魅力的!
ちなみに、Rakuten Turboには違約金等はないのでいつでもやめられます。
ただし、端末の月賦の残債がある場合は支払う必要はあります。
サポートにきいたところ、残債がある場合は、それまで通り分割払いでOKだそうです。
途中でやめると残債を一括払いなんて所が多いのでこの点は良心的と言えます。Rakuten Turboまとめ
今回は、楽天モバイルのホームルーター、Rakuten Turboについて特集しました。
当サイトおすめのホームルーター、ドコモhome 5Gと比べると、楽天ターボは魅力に欠けると言うほかはありません。
ドコモhome 5Gは通信速度が高速で、速度制限にもかかりにくいのでSNSの評判も良いですね。
こちらは月額料金4950円で、端末の月賦はドコモが負担してくれるため、分割の途中でやめない限り、かかりません。
わざわざ、通信速度があまり期待できない上に対応エリアに不安のあるRakuten Turboを選ぶ理由はあまりないと言えます。
特にRakuten Turbo 5G端末代が41580円は分割にしてもかなり重いです。
これなら通常のRakuten UN-LIMIT VIIを契約して他社のホームルーター端末にSIMを入れた方が割安だと思います。
4年目以降、4840円というのも気になります。
この月額がRakuten UN-LIMIT VIIに波及しないといいですね。