6月20日、ドコモが新料金プラン、irumo、eximoを発表したした。
irumo、eximoと最後に「モ」とついているのはahamoからの流れのようです。
irumoはahamoより低容量のプラン、eximoはahamoより大容量のプランとザックリと分ける事ができます。
従来のドコモのプランで言えば、irumoは5Gギガライト、eximoは5Gギガホプレミアの後継とも言えます。
中でも今回はirumoに注目が集まっています。
これはドコモのエコノミーMVNOとして売ってきたOCNモバイルONEとの関係によるもの。
今回は、ドコモの新プランとOCNモバイルONEとの比較などをしていきます。
ドコモ新料金プラン、irumo、eximoの分かりにくさ
今回、発表となったirumo、そしてeximo。
名前もそうですが月額料金も分かりにくいです。
分かりにくい時って、たいてい何かをごまかそうとしている時が多いです。
微妙なネーミングセンスも、ドコモの方々もモチベーションがいまいちのまま、このプランを作成したのかも知れません。
特にirumoの内容は、特にOCNモバイルONEが得意としていた低容量域で実質的な値上げとなる残念なものです。
eximoは5Gギガホプレミアの後継で、それ程分かりづらくないのですが、irumoは本当に分かりにくいプラン構成。
具体的に新料金プランを見ていきましょう。
irumoをOCNモバイルONEと比較
まずは、irumoから紹介です。
ahamoより小容量の方は、こちらというプランになります。
ドコモは7月1日に格安SIMのOCNモバイルONEを運営していたNTTレゾナントを吸収合併。これによってOCNモバイルONEはドコモに吸収されて受付を停止します。
いってみれば、OCNモバイルONEの受け皿が、このirumoなんですが、とても微妙な内容になっています。
ドコモのエコノミーMVNOとして売ってきたOCNモバイルONEを吸収、消滅させる結果がコレというのは残念です。
月額料金、ひとめ見て分かるとおり、とても分かりにくいです。
セット割を対応する前の「素」の料金が上。下はセット割等の割引を最大適応した場合で、この料金まで必ず下がるわけではありません。
0.5GB、550円。こちらは最大速度が制限され最大3Mbpsです。
OCNモバイルONEの0.5ギガは通常の速度でしたからこれだけで改悪です。
さらにOCNモバイルONEの同等のプランには10分間の通話がついてきました。irumoには通話はついてきませんから、完全に値上げといえます。
irumoにはドコモショップのサポートがついてきます。
これはメリットですが、次に紹介するeximoほど幅広いサポートではないようで、そこは注意です。一
部有料なケースもあります。
次、3GBは2167円。各種値引きを最大適応すると880円まで下がりますが、もちろん全ての方がここまで安くなるわけではありません。
6GBは2827円、セット割等を最大適応で1540円。
9GB3377円、セット割等最大適応で2090円。この辺りはまるで魅力がないと言えます。
【irumo、OCNモバイルONE値引き前】
irumo | OCNモバイルONE | |
0.5GB | 550円 | 550円 |
1GB | 770円 | |
3GB | 2167円 | 990円 |
6GB | 2827円 | 1320円 |
9GB | 3377円 | |
10GB | 1760円 |
こちらの表は新プランirumoとドコモに吸収、受付停止のOCNモバイルONEの比較です。
あらゆる値引きを適応する前の月額料金の比較になります。
後で、値引き適応後の比較もしますね。
0.5GBはirumo、OCNモバイルONEともに月額550円。
しかし、OCNモバイルONEの通信速度は通常の格安SIMクオリティであるのに対してirumoの通信速度は最大3Mbpsに制限。
さらにirumoにはOCNモバイルONEにあった10分の無料通話もにはつきません。
その分、irumoにはサポートがありますが、全てが無料というわけでなく、あくまで限定的です。
1GB、OCNモバイルONE、770円。リーズナブルですし納得の料金で、これがなくなるのはとても残念です。
3GB、irumoが2167円、OCNモバイルONEは990円。irumo、あまりに高いです。
6GB、irumo、2827円。OCNモバイルONE、1320円。
9GB、イルモ、3377円。10GB、OCNモバイルONE、1760円。
OCNモバイルONEをドコモが吸収した結果がコレとは残念すぎます。
各種割引を適応しても、OCNモバイルONEの圧勝はかわりません。
【irumo、OCNモバイルONE値引適応後】
irumo | OCNモバイルONE | |
0.5GB | 550円 | 550円 |
1GB | 550円 | |
3GB | 880円 | 770円 |
6GB | 1540円 | 1100円 |
9GB | 2090円 | |
10GB | 1540円 |
0.5GBは変わりなし。1GBは、OCNモバイルONEは光回線のセット割適応で550円。
3GBはirumoは880円、OCNモバイルONE、770円。100円程度の差です。
6GB、irumo、1540円。OCNモバイルONE、1100円。
9GBはirumoが2090円。
10GBはOCNモバイルONE、1540円。
セット割等を反映してもirumoはまだまだ高いです。
光回線のセット割で安くなるという点は、そもそもセット割のないahamoとは大きく違う点です。
irumoのデメリット・注意点
irumoの重要なデメリットは5つあります。
一つ目は、前に述べたとおり、0.5GBプランの通信速度が最大3Mbpsであることです。
OCNモバイルONEでは通常と同じだったのでこれは残念ですよね。
二つ目は、通信速度に不安がある事です。。
irumoの公式には以下のような記述があります。
通信混雑時・大量通信時などに他の料金プランよりも先に通信速度の制限を実施する場合があります。
ここで言う「他の料金プラン」とは、この後紹介するeximo、それとahamoです。
どうやらahamoほどには、通信環境が優先されていないようです。
三つ目は、キャリアメールがオプションだということ。
デフォルトではドコモのキャリアメールはついてこないので、オプション追加する必要があります。
これの月額は330円。
キャリアメール持ち運びサービスと同じ料金がかかります。
四つ目はOCNモバイルONEのような繰り越し機能ないこと。
繰り越し機能がなくて、割高になったOCNモバイルONEといった感じです。
最後はファミリー割引の人数としてはカウントされるけど家族への発信は料金がかかる事です。
irumoが発信する場合は通常どおりの料金がかかります。
どうしてこんな事までして複雑にするのかよく分かりません。
ドコモのもう一つの新プラン、eximoはどうか?
そしてこちらがeximo。現在の5Gギガホプレミアの後継となるプランで、無制限で利用できます。
一応従量課金制になっていますが、1GB、3GB、それ以上という風に刻みが雑すぎます。
eximoって名前もどうでしょうか。ギガホは、ギガ放題の略ですから「沢山使えるんだな!」とプラン名で分かりました。
eximoは、その点、おしゃれかも知れませんが、中身が想像つかず、分かりにくいです。
まず1GBまでが4565円。様々な割引を最大適応すると2178円まで下がります。
次、3GBまで5665円。こちらも値引きを最大適応で3278円。
3GB以降は無制限まで使えて7315円。値引きを最大適応すると4928円です。
eximoの最大のメリットは、ドコモの実店舗のサポートをフルで受けられること。
さらにはNTTドコモのクオリティの高い通信を体感できる点です。
ドコモ新プラン(irumo、eximo)まとめ
今回は、ドコモの新プラン。irumoとeximoについてでした。
正直、どちらも高く、選択肢に入りづらいプランと言えます。
特にirumoはOCNモバイルONEを吸収したあげく、ドコモなりの改悪を加えたような形です。
先日UQモバイルも料金を改悪しましたから、三大キャリアは値上げのトレンドを作ろうとしているようにも見えます。
特に楽天モバイルが赤字をたれながし、苦境におちいってからは、三大キャリアに強気の姿勢が目立ちます。
政治主導ではじまった携帯電話の値下げも、新しい局面を迎えつつあるのかもしれませんね。
楽天モバイルが消滅したりしたら、値上げのトレンドは、より加速するでしょうから、何とか踏ん張ってもらいたいです。