2023年7月より楽天モバイルで、データ専用となる「Rakuten最強プラン(データタイプ)」の提供が開始されました。
業界初のワンクリックで開通可能なデータSIMですが、メリットだけでなくデメリットもあります。
本記事では、Rakuten最強プラン(データタイプ)の詳細とメリット・デメリット、おすすめな人も解説します。
したがってデータのみで利用する場合でも通常の「楽天最強プラン」(音声SIM)を契約するのがおすすめです。
データSIMは家族割や学割、こども割などの対象外なので音声SIMより割高になるケースも多いです。
契約するなら音声SIM(通常のSIM)にするのがおすすめです。
データタイプのメリットは本人確認書類の提出が不要な事と発行が早い事です。
どちらかというと楽天モバイルの電波が不安な方で試してみたい方向けと言えます。
しかし、そもそも楽天モバイルは契約縛りがなく、解約金もないので音声SIMで十分にお試しが可能なのです。
ここからは更に詳しく楽天モバイルのデータSIM(データタイプ)について解説しましょう。
楽天モバイルのデータSIMの月額料金はいくら?
楽天モバイルのRakuten最強プラン(データタイプ)はデータSIMです。
音声SIMとは異なり、通話はできないにも関わらず、月額料金は音声SIMと同じ料金です。
■データSIM(データタイプ)の月額料金
データ量 | 料金(税込) |
~3GB | 1,078円 |
3GB~20GB | 2,178円 |
20GB~ | 3,278円 |
楽天モバイルのデータSIMは、使ったデータ量ごとに加算される段階制のプランです。
最初の3GBまでが1,078円(税込)、3GB~15GBまでが2,178円(税込)、20GBを越えると3,278円(税込)で無制限の使い放題となります。
楽天モバイルのデータSIM、Rakuten最強プラン(データタイプ)は、通常の音声通話付きの通常タイプと料金が同じです。
Rakuten最強プラン(データタイプ)は音声SIMと同じ料金ではありますが幾つか大きなメリットがあります。
楽天モバイルのデータSIMと音声SIMの違い
楽天モバイルのデータSIMは、通常の音声通話付きのプランに比べ、できないことが多くなります。
通常タイプとデータSIM、詳しい違いは以下のとおりです。
■楽天モバイルのデータSIMと音声SIMの違い
データSIM (データタイプ) | 通常の音声SIM | |
本人確認書類 | 不要 | 必須 |
OS標準アプリの通話 | × | 〇 |
ネット接続 SMS送受信 | 〇 | 〇 |
SMS認証コード受信 | 〇 | 〇 |
Viber、LINE通話 | 〇 | 〇 |
緊急通報 (119、110番) | ― | 〇 |
MNP乗換え | ― | 〇 |
Rakuten Link | ― | 〇 |
楽メール(キャリアメール) | ― | 〇 |
キャリア決済 | ― | 〇 |
データSIMはネット通信はできますが、電話番号を利用した音声通話には対応していません。
Rakuten Linkやキャリアメール、キャリア決済もデータSIMでは非対応となっています。
電話番号が付帯しているためSMSの送受信はできますが、MNPで乗り換えには非対応です。
データSIMは電話番号で通話はできませんが、ViberやLINE通話など、アプリを利用した通話なら利用できます。
ただし警察や救急、消防などに通報ができないため、緊急時にどうするかあらかじめ考えておく必要があります。
楽天モバイルのデータSIMのメリットとデメリット
楽天モバイルのデータSIMのメリットとデメリットをまとめたので見ていきましょう。
楽天モバイルのデータSIMの7つのメリット
メリット
1、データSIMは申し込みがめちゃくちゃ簡単
Rakuten最強プラン(データタイプ)は、加入時に面倒な手続きが必要なく、ワンクリックですぐ申し込めます。
非常に簡単なので、とりあえず楽天モバイルの電波状況を知りたい方にとてもおすすめです。
データSIM(データタイプ) | 音声SIM |
|
|
データSIMは本人確認と審査がないため気軽に契約できるのがメリットです。
2、最短3分の即日開通に対応
前述の通り、データSIMには、本人確認や審査がないため、最短で3分、即日開通が可能です。
通常のSIM(物理SIM)自宅まで宅配してもらうまでの時間がかかりますが、eSIM形式でデータSIMを申し込めば最短3分、その日に楽天モバイルの回線が使えます。
必要な時に最短3分ですぐ開通できる点は、データSIMだけのメリットでしょう。
3、楽天SPUに対応
楽天SPUとは「楽天スーパーポイントアッププログラム」の事です。
データSIM(データタイプ)を契約するとポイント還元率が5倍にアップします。
最近の楽天のポイント還元は楽天モバイル契約者優遇ですから、最短3分で終わるデータSIMを申し込んでおくのもアリです。
4、キャンペーンで初月が実質無料
楽天モバイルのデータSIMは現在キャンペーンで初月3GBまでの利用なら実質無料です。
3GB(1081円)分の楽天ポイントが還元されるため月額料金が実質無料になるという仕組み。
無料で楽天モバイルのデータSIMを使いたい方には大きなメリットです。
5、データSIMから音声SIMへの変更も簡単
楽天モバイルのデータSIMから音声SIMへの変更も簡単です。
データSIMから音声SIMへの変更
楽天モバイルを使ってみて満足したらデータSIMを音声SIMに変更するのがおすすめです。
6、楽天モバイルのデータSIMはSMSの送受信ができる
SMSの送受信ができる事は大きいです。
データSIMの中にはそもそもSMSに非対応のものもありますし、SMSの受信だけという仕様のものもあります。
SMSの受信だけの場合、各種アプリのSMS認証を目的としたもので、SMSを使ったメッセージのやり取りは前提としていません。
楽天モバイルのデータタイプは、電話番号が付与されているのでSMSの受信はもちろん送信もできます。
付与された電話番号を使った音声通話はできませんが、メッセージのやり取りは可能です。
7、LINEの通話機能やViberを使った通話は可能
楽天モバイルのデータタイプはLINEの通話機能やViber、スカイプなどでの通話が可能です。
IP電話は通話品質はやや劣りますが、音声通話を使いたい時はアプリを利用しましょう。
特にViberは楽天のアプリですからおすすめです。
IP電話なので他の通常の電話番号にかけられるのが魅力です。
楽天モバイルのデータSIMは公式キャンペーン↓がお得です。
楽天モバイルのデータSIMの4つのデメリット
1、データ専用SIMなのに通常タイプと料金が同じ
こちらは良く指摘されるデータタイプのデメリットです。
音声通話ができないのに音声SIMと同じ月額料金というのは残念な点です。
とはいえ、そもそも音声通話をしない方には、音声通話の機能はムダです。
楽天モバイルで利用するのがデータのみであれば、本人確認不要、審査不要で簡単に申し込めるデータSIMを利用するメリットはあります。
また、データSIMはキャンペーンで初月3GBの料金(1081円)分の楽天ポイントを還元してくれます。
実質的に3GBまで初月無料で利用できるのもおすすめポイントです。
2、データSIMは楽天カードがないと利用できない
楽天モバイルのデータSIMの申し込みには楽天カードが必要です。
楽天カードがない方は、申込無料なので新しく作るか、音声SIMの方を申し込むのがおすすめです。
SMS付きのデータSIMは通常、本人確認書類のアップロードが必要ですが、楽天カードの保有者はすでに審査が完了しているため、申込時の書類提出は必要ありません。
申込時は名前・住所などの面倒な入力不要で、eSIMであれば最短3分の当日開通にも対応。
ワンクリックで申し込める、日本初のデータSIMプランです。
楽天カードは国内の認知度が高く、様々なアンケートで利用率ナンバーワンという結果も出ています。持っている人も多いと考えられるため、たくさんの人がすぐに申し込める革新的なプランと言えるでしょう。
3、楽天カード支払いが必要
データタイプは楽天カード支払いが必須のため、他のクレカや口座引き落としで支払いたい人にも不向きです。
他のクレカなどで支払いたい方は音声SIMを申し込みましょう。
4、緊急通報ができない
楽天モバイルのデータSIMは、その性質上、電話番号での通話に非対応。
そのため緊急時に警察や消防などに通報することもできません。
緊急時の連絡手段は他に用意しておく必要があります。
楽天モバイルのデータSIMがおすすめの人
メリットとデメリットをそれぞれ比較した結果、Rakuten最強プラン(データタイプ)は以下の人におすすめだと言えます。
楽天モバイルのデータSIMは今すぐ開通したい人や、サブ回線で使い放題のSIMを安く持ちたい人におすすめです。
出張などの都合で数カ月間だけ使い放題のSIMが必要になった人など、単発での契約にも最適でしょう。
楽天モバイルのデータSIMから音声SIMへの変更手順
楽天モバイルのデータSIMから音声SIMへの変更はmy 楽天モバイルから可能です。
まずデータSIMを発行し、楽天モバイルの電波状況を試してみて、音声SIMへ変更するのもおすすめです。
楽天モバイルのデータSIMと他社との料金比較
Rakuten最強プラン(データタイプ)は実際のところ安いのか調べるため、IIJmioとmineoのデータSIMプランと比較してみました。
IIJmioのデータプランと比較
IIJmioと楽天モバイルのデータSIMの料金を比較した表は、以下のとおりです。
データ量 | 楽天モバイル (データタイプ) | IIJmio (SIMカード) | IIJmio (eSIM) |
2GB | 1,078円(3GB) | 740円 | 440円 |
5GB | 2,178円 | 900円 | 660円 |
10GB | 2,178円 | 1,400円 | 1,100円 |
15GB | 2,178円 | 1,730円 | 1,430円 |
20GB | 2,178円 | 1,950円 | 1,650円 |
20GB以上 | 3,278円 | ー | ー |
※料金はすべて税込
比較した結果、IIJmioの方が全体的に安い結果となりました。特にeSIMはIIJmioがかなり割安なので、楽天モバイルよりもIIJmioを選んだ方が良いでしょう。
IIJmioはデータ容量ごとに細かくプランが用意されていますが、楽天モバイルは段階制のため3GB~20GBまでが同じ料金となり、5GBや10GBを選びたい人には不向きです。
ただしIIJmioには20GB以上のプランがないため、20GB以上使いたい人は楽天モバイルがおすすめです。
mineoのシングルタイプと比較
次に、mineoと楽天モバイルのデータSIMの料金を比較した表は、以下のとおりです。
データ量 | 楽天モバイル (データタイプ) | mineo (シングルタイプ) |
1GB | 1,078円(3GB) | 880円 |
5GB | 2,178円 | 1,265円 |
10GB | 2,178円 | 1,705円 |
20GB | 2,178円 | 1,925円 |
20GB以上 | 3,278円 | ー |
※料金はすべて税込
mineoもIIJmioと同様、全体的に楽天モバイルよりも安いという結果になりました。
ただしmineoには20GB以上のプランが用意されていないため、20GB以上使う人は楽天モバイルの方がおすすめです。
mineoでは上記のほかにも、最大速度が遅めで格安使い放題プランの「マイソク」も提供されています。
最大300kbpsなら毎月660円~で使い放題なので、速度が遅くても良い人は検討してみましょう。
他社のデータSIMと比較した結果
結論を言えば、楽天モバイルのデータSIMは沢山使う方におすすめです。
特に20GB以上の大容量のデータSIMは他社にはなかなかないので、楽天モバイル一択とも言えます。
例えば自宅の固定回線用やテザリングに利用するなら楽天モバイルのデータSIMがおすすめ。
とはいえ、楽天モバイル場合、音声SIMと月額料金は同じなので、通常の音声SIMを契約した方が良いのではないでしょうか。データSIMはその名の通り、データしか使えません。
月額料金が同じならば、音声通話もできた方が、イザという時に便利と言えます。
楽天モバイルのデータSIMでよくある質問
楽天モバイルにデータSIMはある?
楽天モバイルのデータSIMはRakuten最強プラン(データタイプ)として提供されています。注意点としては楽天カードを持っている方しか申し込めない事です。楽天カードは無料で申し込み可能です。
楽天モバイルのデータSIMの月額料金はいくら?
楽天モバイルのデータSIMの月額料金は楽天最強プランの音声SIMと同じです。月額は3GBまで1078円、20GBまで2178円、20GB超過後、無制限で最大3278円になります。
海外でも利用できる?
海外でもデータSIMは利用できます。高速データ通信が毎月2GBまで無料です。超過後は128kbpsに通信速度が制限されます。
データSIMの解約方法は?
データSIMの解約の手順は以下のとおりです。会員サポートページ「メンバーズステーション」の「会員メニュー」→「登録情報・設定変更」→「楽天モバイル解約申請」の順で進めば解約できます。
楽天モバイルのデータSIMまとめ
楽天モバイルのデータSIMは、ワンクリックですぐ申し込めるのが最大のメリットです。
回線開通まで最短3分というスピードで簡単に利用可能なのは大きな魅力と言えます。
音声タイプと月額料金が変わらないのはデメリットですが、楽天モバイルの使い勝手を知りたい方やデータのみを利用する方にはおすすめです。
通常の通話はできませんが、電話番号が付与されるのでSMSのメッセージのやりとりは可能です。
また、LINEの通話機能やViber、スカイプなどを利用すれば、アプリを使った音声通話ができます。
新規手数料・解除料は一切不要なので、単発ですぐに大容量のデータSIMが必要になった場合は、つなぎとして選んでも良いでしょう。
データSIMから音声SIMへの変更も簡単なので、まずは使ってみるのがおすすめです。
特に初月3GBは実質無料なので公式ページでぜひキャンペーンをチェックしてみてください。