ネット環境を使ったオンライン授業が急増しています。
ご自宅にネット環境がない場合や、様々なシーンでオンライン授業を受けたい場合、もっともおすすめなのがポケット型WiFiです。
今回はオンライン授業に利用するポケット型WiFi選びについて徹底解説します!
ポケット型WiFiと光回線の違いは何か?
オンライン授業のネット回線がない場合、ポケット型WiFiと光回線が考えられます。
それぞれ重要なメリットとデメリットがあるのでみていきましょう。
■ポケット型WiFiと光回線の比較表
ポケット型WiFi | 光回線 | |
最大速度 | 150Mbps~3.9Gbps | 1Gbps~10Gbps |
データ量 | 100GB~無制限 | 無制限 |
月額料金 | 3000円台 | 4000円~5000円台 |
使える場所 | 自宅以外も可 | 自宅のみ |
工事 | 不要 | 必要 |
利用開始まで | 1~3日 | 1週間~数週間 |
対応エリア | 全国 | 全国 |
最大速度に関しては光回線の方が速いですが、ポケット型WiFiもオンライン授業で十分に使えるレベルの速度です。
データ量はポケット型WiFiはプランによって異なりますが、無制限プランを選ぶのがおすすめです。
さらに光回線が自宅だけでしか利用できないのに対して、ポケット型WiFiは持ち運び可能でカフェなど様々な場所で利用できます。
外出先でポケット型WiFiのスイッチをONにするだけでそこが個人的なWiFiスポットになるのがメリットです。
またポケット型WiFiは工事が不要でネットで申し込んで自宅に届けば、特別な設定なしですぐ使えるようになります。
ほとんどのポケット型WiFiのサービス提供者は申し込んだその日に発送してくれるので翌日に使える場合が多いです。
対応エリアに関してはポケット型WiFiも光回線も日本全国です。
オンライン授業にポケット型WiFiがおすすめな理由
ポケット型WiFiはオンライン授業に最適なネット環境と言えます。
1、持ち運んで自宅以外でも利用できる
オンライン授業を外出先でも利用できるのはポケット型WiFiの大きなメリットです。
光回線の場合は、自宅以外では授業を受けることができません。
外出先の図書館やカフェ、公園、旅先のホテル、いつでもどこでもオンライン授業を受けられます。
2、月額料金が安い
月額料金が光回線と比べて一般的に安いのもポケット型WiFiの魅力です。
さらに光回線の場合は工事費が20000円程度かかりますが、ポケット型WiFiは工事が不要なので、導入費用も安いです。
ポケット型WiFiは月額料金や導入費用が安くコストパフォーマンスの高いネット環境と言えます。
3、導入までの期間が短い
ポケット型WiFiは導入までの期間が数日と短いのが特徴です。
ネットで申し込んで即日発送してくれる所もあり、その場合、翌日にはポケット型WiFi端末が自宅に届き使えるようになります。
自宅に届いたらスイッチをONするだけで利用開始、という手軽さです。
対して光回線の場合は工事の予約が数週間後になることも珍しくありません。
さらに工事には立ち合いが必要なため、スケジュールの調整も必要です。
オンライン授業に使うポケット型WiFiの5つの絶対条件
1、ポケット型WiFi選びで重要なのはデータ量!
ポケット型WiFiには様々なプラン(後述します)があり月額は税込でおおよそ月3000円台~4000円台です。
月額料金に幅があるのは主に月に使えるデータ量の違いです。
オンライン授業にポケット型WiFiを使うなら最も重要なのは月に使えるギガ数なのです。
まずはポケット型WiFiを使ったオンライン授業であなたがどの程度のデータ量を使うかをざっと試算しましょう。
オンライン授業で使うデータ量を把握する
オンライン授業で使われる主なプラットフォーム(アプリ等)は様々です。
アプリにより使うデータ量が変わって来るので把握しましょう。
- Zoom
- Microsoft Teams
- Google Meet
- V-CUBE
- YouTube
- オリジナルプラットフォーム(スタディサプリなど)
【アプリ別1時間のデータ消費量】
1時間のデータ消費量(目安) | |
Zoom | 0.7GB |
Teams | 0.7GB |
Google Meet | 600MB |
V-CUBE | 0.9GB |
YouTube | SD画質:0.61GB HD画質:1GB |
スタディサプリ | 低画質:0.22GB 高画質:045GB |
オンライン授業に使うアプリがこれらの中に無い、あるいは不明の場合は、目安として他のアプリのデータ消費量を参考にしてください。
データ消費量の計算式は、
1時間当たりのデータ消費量×1日の授業時間×授業日数=月に消費するデータ量
になります。
例としてオンライン授業に多く採用されているZoomで計算してみましょう。
【例】オンライン授業をZoomで1日5時間受ける場合
1日5時間、授業日数20日とすると、0.7GB×5×20=月70GBです。
このように、自身がオンライン授業でどのくらいのデータ量を消費するか、およその所を知っておきましょう。
2、オンライン授業に必要な通信速度・クオリティ
オンライン授業を快適に受けるには通信速度も重要です。
主なポケット型WiFiにはWiMAXとクラウドSIM方式があり、オンライン授業に選ぶとしたらこの二択です。
- WiMAXのポケット型WiFi→月4000円台、無制限、高速
- クラウドSIM方式のポケット型WiFi→月3000円台、100GB上限、必要最小限
クオリティの高く無制限のWiMAXか、安くて「そこそこ」のクラウドSIMか迷う所ですが、率直に言ってしまえばWiMAXを選んだ方が間違いがありません。
通信速度が高速なポケット型WiFiは?
結論から先に言うと通信速度は5Gに対応しているWiMAXのポケット型WiFiの方が圧倒的に速いです。
最高速度 | |
WiMAX | 3.9Gbps(3900Mbps) (Speed Wi-Fi 5G X12) |
クラウドSIM | 150Mbps |
WiMAXはスペック上も非常に高速ですが、ただし、最高速度はまず出ないという事は知っておいてください。
実測と最高速度には大きな隔たりがあるのです。
実測平均の比較がこちらです。
実測平均 | |
WiMAX Speed Wi-Fi 5G X12 | 99.53Mbps |
クラウドSIM GlocalMe U2S | 23.7Mbps |
※みんそく調べ
WiMAXのポケット型WiFiがクラウドSIM方式4倍ちかい通信速度が出ています。
多人数でオンライン授業を行う場合、通信回線が遅かったり不安定だと他の参加者に迷惑をかけてしまいます。
Zoomなどを使って多くの人とオンライン授業を受ける場合は、通信速度に余力があるWiMAXを検討するのがおすすめです。
他方で、クラウドSIM方式の通信クオリティは「そこそこ」と言えます。必要最低限なのでオンライン授業はギリギリです。
オンライン授業に必要とされる通信速度は?
オンライン授業に使われる様々なアプリに必要な通信速度はそれ程速くありません。
【アプリ別の必要な通信速度】
必要な速度(上り/下り) | |
Zoom 高品質ビデオ | 800kbps/1.0Mbps |
V-CUBE | 384kbps以上 |
YouTube | 4K 20Mbps HD(1080p) 5Mbps SD(360p) 0.7Mbps |
スタディサプリ | 非公表 |
ポケット型WiFiの速度は実測で遅くても10Mbps前後ですからYouTubeの4K画質以外は楽々とクリアしています。
スタディサプリは非公表ですが、高画質、標準画質、低画質から選ぶ事が可能。
ポケット型WiFiの速度に合わせて画質を変えればOKです。
まとめると
- WiMAXのポケット型WiFiが速度は速い
- オンライン授業に求められる速度がそれ程高速ではない
という事です。
3、ポケット型WiFiの通信エリア
通信エリアはキャリア回線を使うクラウドSIMもWiMAXも十分広いです。
以前は、WiMAXのポケット型WiFiのエリアが狭いと言われていました。
しかし、最近はWiMAX回線に加えて、au4GLTE、au5GLTEも使えるためエリアで悩む事はほぼありません。
4、月額実質料金を比較
ポケット型WiFiの料金は契約する年数が長くなればなるほど安くなります。
また様々なキャンペーンがあるので、月額料金は実質料金で比較しましょう。
端末代金実質 | 月上限 | ||
■WiMAX(5G、4G対応) | |||
GMOとくとくBB | 4122円 | 無料 | 無制限 |
カシモWiMAX | 4373円 | 無料 | 無制限 |
■クラウドSIM(4G対応) | |||
AiR-WiFi | 3278円 | 無料レンタル | 100GB |
ゼウスWiFi | 【20GB】2178円 【40GB】2948円 【100GB】3759円 | 無料レンタル |
WiMAXは様々なプロバイダが価格競争をしており、GMOとくとくBB安いです。
GMOとくとくBBはキャッシュバックがあり、月額実質が無制限なのに月3870円と格安です。
クラウドSIMは100GB上限がメイン。安さで人気のポケット型WiFiです。
5、ポケット型WiFiはレンタル?購入?ケース別おすすめを解説
ポケット型WiFiをレンタルにすべきか、購入すべきかは契約する期間によって異なります。
それぞれのメリット、デメリットを見ていきましょう。
ポケット型WiFiのレンタルがおすすめなケース
ポケット型WiFi端末のレンタルサービスの多くは端末レンタルは無料で通信料のみがかかります。
クラウドSIM系のポケット型WiFiはすべて端末はレンタルです。
短期間だけオンライン授業に使うのならレンタルがおすすめです。
例えばゼウスWiFiというレンタルサービスは通常は2年契約ですが、契約期間を無くする事ができます。
契約の縛りがない(いつやめてもOK)なので短期で使う場合におすすめです。
レンタルサービスの場合、U2s、H01、U3といったポケット型WiFiがレンタルされる事がほとんどです。
実測でも前述のとおり、速度はそこそこ出るので授業に支障はないでしょう。
契約時にはレンタルした機器に万が一の事があった時のために端末保障オプション(月300~400円程度)をつけておきましょう。
ポケット型WiFiの購入がおすすめのケース
長期利用を前提にするならポケット型WiFiを購入するのがおすすめです。
購入といっても、ほとんどのサービスが無料をうたっています。
端末代を月の料金に少しづつ乗せて無料にするという形式が主流です。
オンライン授業に最適なおすすめポケット型WiFi2選
オンライン授業のネット回線としておすすめのポケット型WiFiを2つ選びました。
速度、通信容量、契約期間など、自身のオンライン授業ライフに合ったものを選びましょう。
WiMAX-GMOとくとくBB
月の上限なしで使える高速回線ならWiMAXです。高速な上に使い放題なのでオンライン授業に最適。
WiMAXプロバイダの中でもGMOとくとくBBはキャッシュバックがあり、月額実質料金は無制限に使えて4122円(端末代金コミ)と格安。もちろんプラチナバンドにも対応しており、エリアも広いです。
ポケット型WiFiの端末代コミでこの料金す。
WiMAXのポケット型WiFiならまずはここを検討してみましょう。
月上限ギガ数 | 無制限 |
月額実質料金(税込) | 4122円 |
機種代金 | 月額にコミコミ |
発送 | 最短即日発送 |
GMOとくとくBBはオリコン顧客満足度ランキング二年連続1位の実力派プロバイダです。
カシモWiMAX
WiMAXのポケット型WiFiでもシンプルな安さで人気なのがカシモWiMAXです。
無制限、高速回線(WiMAX、au4G、au5G対応)で回線そのものはGMOとくとくBBと同じです。
月額料金が少し異なり端末代コミで4373円/月とGMOとくとくBBより少し高いです。
それでも人気なのは、GMOとくとくBBを安く使うにはキャッシュバック手続きが必要なのに対して、カシモWiMAXは面倒な手続きなしで、シンプルに月額が安いからです。
月上限ギガ数 | 無制限 |
月額実質料金(税込) | 4373円 |
機種代金 | 実質無料 |
発送 | 最短即日発送 |
最短即日発送。こちらもWiMAXなのでオンライン授業に最適です。
オンライン授業に使うポケット型WiFiの電波の種類を深堀りする
ここではポケット型WiFiの電波の種類を知ってどちらが自分のオンライン授業のスタイルに合っているか確認しましょう。
ポケット型WiFi回線としてはWiMAXとクラウドSIMの2種類があります。
WiMAX | クラウドSIM | |
使う回線 | WiMAX au4GLTE au5GLTE | ソフトバンク au ドコモ |
月のデータ上限 | 無制限 | 1日20GB~200GB プランによる |
月額実質 | 4000円程度 | 3000円程度 |
通信速度 | 最大3.9Gbps (3900Mbps) | 最大150Mbps |
WiMAXは無制限、高速でリーズナブル
WiMAXはauのグループ会社であるUQが展開するポケット型WiFi。
無制限で利用できるのが魅力です。
さらにauの5G回線にも対応しているため最大3.9Gbpsと非常に高速です。
オンライン授業はもちろん、一人暮らしの自宅のネット環境もWiMAX一本にしている方も多いです。
光回線をひかなくても、高速、無制限でリーズナブルなWiMAXがあれば一人暮らしなら十分と言えます。
クラウドSIMは月の上限がある
クラウドSIMというのは様々な回線からその時、その場所で最適な回線を選んで接続する最新技術です。
クラウドSIMの場合、国内ではキャリア回線(ソフトバンク、au、ドコモ)の回線に繋がります。
使えるギガ数は、プランによって違いがあり、100GBの大容量プランが人気です。
通信速度は5Gに対応していない事もあって「そこそこ」です。
動画視聴程度なら問題ないのですが、オンライン授業についてはギリギリといった感じです。
確かに月額料金が3000円台とWiMAXより安くて魅力的ですが、通信回線の質は良いとは言えず、積極的おすすめはできません。
【簡単解説】クラウドSIMとは?
WiMAXなど通常のポケット型WiFiにはSIMカードが入っています。
通常のポケット型WiFiはSIMカードに入っている回線情報を参照して、WiMAX等の回線に接続します。
クラウドSIMのポケット型WiFiにはこのSIMカードが入っておらず、クラウド(オンライン上)のSIM情報を参照して、その時の最適な回線に繋がります。
クラウドSIMのポケット型WiFiはそのまま海外でも利用可能。
海外に行くと海外の回線に接続可能です。[/st-mybox]
オンライン授業3つの注意点
スマホでオンライン授業を受講する事は可能か?
スマホで受けられるオンライン授業も増えています。
スマホの場合は月間データ通信量の増加に応じて料金が上がるというプランが多く、受講すればするほどネット回線の通信コストが高くなってしまいます。
最も大容量のプランでも30GB~50GBなので注意が必要です。
例えば、Zoomの場合1時間に0.7GB(実測)消費します。
大容量の50GBで契約したスマホでも、1ヵ月71時間、1日3.5時間(1ヵ月を20日として)しか授業が受けられません。
もちろんこれに収まる範囲ならスマホでもOKですが、他の用途のネット接続もあると考えるとスマホだけでは心細いと言えます。
オンライン授業に使われるツールはどれか?
主に使われるのは、Zoom、Teams、Google Meetです。
zoom
Zoomはテレワーク等のビジネス用会議ソフトとしてもメジャー。
スマホ、タブレット、PC等マルチデバイスで授業に参加可能なのが魅力です。
Teams
Teamsはマイクロソフト社のツール。マイクロソフトのワード、エクセル、パワーポイント、更にはOne Driveとの連携できるのが特長。
Google Meet
Google社の会議ツール。
グーグルの他のサービスとの連携が可能です。
オンライン授業に必要なものは何があるのか?
オンライン授業には動画をダウンロードする形式と、リアルタイムで授業に参加する形式の2つがあります。
動画をダウンロードする形式の場合
- タブレット、PC、スマホなどのデバイス
- ネット回線(ポケット型WiFi等)
があればOKです。
リアルタイムで授業に参加する形式の場合
- タブレット、PCなどのデバイス
- ネット環境(ポケット型WiFi等)
- ヘッドセット
- ウェブカメラ
が一般的に必要です。
ウェブカメラについてはタブレットやPCに内蔵されている事が多いですが、内臓されていない場合は別途購入しましょう。
ウェブカメラで自身の姿を送信し、ヘッドセットで音声の送受信を行います。
どちらも数千円程度です。
オンライン授業のWiFi回線のセキュリティ
データ通信量を節約するために無料のWiFiスポットを使う事は避けた方が無難です。
無料WiFiスポットはセキュリティレベルが高いネット回線とは言えません。
ネット回線はご自身のものを使いましょう。
また、アプリやOSは常に最新版にアップデートしておきましょう。
オンライン授業のポケット型WiFiよくある質問
オンライン授業はポケット型WiFiで受けられる?
ポケット型WiFiでも受けられます。ネット環境がない方におすすめです。
おすすめのポケット型WiFiは何?
WiMAXのポケット型WiFiが最もおすすめです。WiMAXは無制限で利用できる上に5G対応で高速通信が可能です。
外出先で授業を受けられる?
ポケット型WiFiはスイッチを入れるだけでその場がWiFi環境になるため外出先でも利用できます。
【まとめ】オンライン授業に最適なポケット型WiFiの選び方
オンライン授業に最適なポケット型WiFiの選び方は以下の通りです。
- 授業スタイル合ったデータ量のポケット型WiFiを選ぶ
- 契約前に必ず通信可能エリアのチェックを行う
- オンライン授業に使う期間によって選ぶべきプランは違う
ポケット型WiFi選びでもっとも大切なのはご自身が「オンライン授業にどれくらいのデータ量を使うか」です。
それにプラスして他のネット接続にも使用するのなら、更に大容量のプランが必要になります。
ご自身がひと月に使うデータ量を予想した上で、最適なポケット型WiFiを選びましょう。
当サイトのイチオシは無制限で高速なWiMAXプロバイダ、GMOとくとくBBです。
月額実質4122円(端末代もコミ)と格安なのに無制限で使えるためオンライン授業に最適です。